猫ってほんとに可愛くて、愛おしい存在ですよね。
一緒に過ごすうちに、どんどん猫に夢中になっていきます。
気が付けば、すっかり猫の召使いになっているのですが、それが幸せなのです。
ただ、あまりにも愛おし過ぎるので、つい自分の愛を一方的に押し付けてしまうことがあります。
まるで人間同士の愛情のもつれのような話ですが・・。
愛のあまり、猫にとってはありがた迷惑だと思わずにやり過ぎてしまうのは控えなければいけません。
尽くしたくなるのは、自分の自己満足だけで相手の気持ちを考えていないというのは、やはり人間同士の恋愛トラブルと通じるところもあるのかも。
猫の立場で考えてみたので、ありがた迷惑になるような過剰なお世話をしていないかチェックしてみましょう。
猫にとってありがた迷惑なお世話
猫の飼い方は、昔とは違います。
家の中から出さないようにするのが、猫の健康や安全のためなので、完全室内飼育はもはや常識です。
常に家の中で生活している猫ちゃんなので、飼い主さんの目と手が届きやすいため、やり過ぎなお世話になってしまうことがあるのです。
悪気はなくても、結果的に猫のストレスにつながるのは困ります。
猫にとってありがた迷惑になることをあげてみました。
かまい過ぎ
猫は気ままな動物です。
自分が遊んで欲しい時は、人間の都合など考えずにかまってアピールをします。
他のことに集中している様子を見ると、寂しくなってわざと甘えてくることも・・。
そんな気まぐれなところが猫の魅力ですよね。
しかし、自分が遊びたくない時や眠い時にかまわれるのは嫌がります。
そっとしておいて欲しい時には、自分が安心できる場所で静かに過ごしたいのです。
子猫の時期を過ぎたら、あまりかまい過ぎるのは良くないですね。
おやつの与え過ぎ
キャットフード以外のおやつは、ありがた迷惑ではないですが、健康のことを考えると適度に与えることが大切です。
おやつは一般食という種類になっているので、猫の健康に必要な必須栄養素が含まれていません。
総合栄養食を主食として与えているのなら、おやつは本来は必要ない食べ物なのです。
とはいえ、人間だっておやつは楽しみですよね。
何か嫌がることをガマンさせなければいけない時などには、おやつをご褒美として与えることで、ガマンできるようになることもあります。
喜ぶ姿を見るのは幸せなので、ついおやつをあげたくなるのもわかりますが、肥満になれば病気のリスクも高くなります。
大切な命だと思うのなら、おやつの与え過ぎは控えなければいけませんね。
ケアのし過ぎ
猫は基本的に自分の体のケアは自分自身でします。
ですが、爪切り、歯磨き、ブラッシング、耳掃除などは必要に応じてします。
ただ、やり過ぎは猫にとってストレスです。
爪切りは安全のために定期的にしなければいけませんが、それ以外のケアは必要な時だけにしましょう。
長毛種の子はブラッシングは季節を問わすしてあげたほうが良いですが、短毛の猫ちゃんは春から夏の換毛期以外のブラッシングはあまり必要ないと思います。
ブラッシングが好きな子ならいいのですが、やり過ぎて毛が薄くなることもあるので気を付けましょう。
シャンプーのし過ぎ
猫はグルーミングをして体をキレイにするので、完全室内飼育の猫ちゃんにシャンプーは不要です。
皮膚のトラブルなどで、シャンプーが必要だと診断されたりすれば話は別ですが、基本的には必要ないケアです。
そもそも猫は体が濡れるのを嫌がります。
子猫の時からお風呂に慣らせていなければ、ストレスを感じることです。
頻繁にシャンプーするようなことは、猫は迷惑に感じていると思いますよ。
洗濯のし過ぎ
猫は犬ほどではないですが、人間と比べればはるかに嗅覚は優れています。
人間にはわからないニオイを感じとることができるので、人工的な香りが猫にはストレスになることもあるのです。
また、自分の寝場所にある毛布などを頻繁に洗濯されると、安心できません。
洗剤のニオイ、柔軟剤のニオイが猫の鋭い嗅覚を刺激してしまうと、体調を崩してしまうこともあるのです。
清潔にすることは大切ですが、洗剤を使う場合は香りが弱いものを選び、すすぎはすっかりとしてニオイが残らないように気を付けてあげましょう。
食事のストレスも注意
猫の健康を考えているからこそ、ついやり過ぎてしまうこととして、キャットフードの選び方にも気を付けましょう。
キャットフードは、市販されている種類がとても多いので、愛猫にとってどれが適しているのか選ぶのは飼い主の責任です。
ただ、健康を気遣うあまり、高級なキャットフードを選ぶことが逆に猫のストレスになるケースもあります。
高級だから美味しいとは限りません。
健康を考えて作られたものは、味が劣るのは人間の食べ物でも同じではないでしょうか。
友人宅に保護団体から里子としてやってきた保護猫さんの事例をお話しします。
保護されてから施設で2か月ほど過ごした猫さんは、里親さん宅で出される高級なキャットフードの味が気に入らなかったようです。
ペースト状のおやつは食べるけれど、ドライフードには全く口をつけません。
環境に慣れていないから食べないのだろうと様子を見ていたのですが、5日経っても食べないので保護団体の方に相談したのです。
エサが変わったことが原因かも知れないとのことで、施設で食べていたものと同じフードを与えたらガツガツと食べたのです。
いきなり変えても食べない猫も多いので、少しずつ切り替えることが必要です。
健康を考えているから食べて欲しいという願いがあったとしても、口に合わないものをガマンして食べなければいけないのは可哀そうですよね。
安かろう悪かろうというイメージがあるので、低価格のキャットフードばかり与えるのは心配になるのもわかります。
ですが、極端に低価格でなければ、健康を害するほど粗悪なものはないと思います。
健康を考えてフード選びをするのであれば、喜んで食べてくれるものを粘り強く探さなければいけません。
食べてくれなければ無駄になるので、できる限り少量でお試しできるもので様子を見るしかないでしょう。
まとめ
愛するあまり、ついやり過ぎてしまうことを見てきました。
人間側の都合で、嫌がるケアもしなければいけないのですが、過剰なケアにならないように気を付けましょう。
また、喜ぶことも際限なくやり過ぎるのも考えものです。
何事も程々が大切なのではないでしょうか。