猫の行動には、不思議なことがいっぱいです。
人間と一緒に生きる動物としての歴史がとても長いのに、まだまだ分かっていないことが山ほどあるのです。
そういう神秘的なところも猫の魅力だと思います。
たとえば猫がお気に入りのオモチャやクッションなどを、飼い主のところにせっせと運んでくる理由は何なのか・・。
猫のおみやげと言われて、愛猫家の間ではおなじみの行動です。
このおみやげ行動には、どんな理由があるのか、色々な説が言われています。
猫にしかわからないことですが、行動をよく観察していると、何となくわかるような気もします。
あくまでも猫好きな人間目線での解釈ですが、猫のおみやげの理由を考えてみました。
猫のおみやげ行動の理由
外へ自由に出かける猫は、生き物をつかまえておみやげとして持って帰ってくることがあります。
子供のころに飼っていた猫たちは、自由に出入りしていたので、小さなねずみ、小鳥、トカゲ、ヘビなどを家に持ち帰ってくることがありました。
地域猫としてお世話している猫は、鳩を何度も捕まえてきました。
食べ物を毎日与えているので、空腹から狩りをしているわけじゃなく、本能としてやっているのだと思います。
このような行動は、家に持って帰ることで大切に保管しようとしているのではないかと言われています。
ですが、完全室内飼育の猫は、外からおみやげを持ち帰ることはないし、家の中で狩猟することもありません。
それでも、飼い主のところにおみやげを運んでくることがあるのです。
飼い猫が何を考えて飼い主におみやげを運んでくるのか、いくつかの説があるので見ていきましょう。
褒めて欲しい
完全室内飼育の猫が家の中にあるものを飼い主のところに運んでくる理由として、一番は褒めて欲しい気持ちが大きいようです。
今までに、飼い猫がおみやげ行動をしたときに、褒めてあげたことがあるなら、「また褒めて欲しい」という気持ちが大きいと思います。
飼い主への気配り
飼い主のことを心配しておみやげ行動をするという説もあります。
元気のない様子の飼い主のところに、大切にしているおもちゃなどを運んでくる子がいるからです。
じつはうちに猫もそうです。
体調が悪くて寝ていると、自分の体と同じくらいのぬいぐるみをくわえて、必死にベッドの上に持ってくることがあります。
親バカなのかしら・・と思っていましたが、猫を飼っている知人に聞いてみると同じような行動をする子がいました。
飼い主との関係が密接な猫は、いつもと違う様子を感じるのではないでしょうか。
遊んで欲しい
お気に入りのおもちゃをもってくるときは、そのおもちゃで遊んで欲しいというサインです。
遊んで欲しい=甘えたいという気持ちでしている行動なので、しっかり甘えさせてあげましょう。
意思表示のためのおみやげ行動は、近くに持ってきて飼い主さんの顔をジーっと見つめるなど、訴えていることがわかりやすいと思います。
クッションや毛布などを運ぶ理由
室内飼いの猫によくある行動として、猫用のベッドの中に敷いているクッションやマット、寝床に敷いている毛布などを引っ張り出して他の場所へ運ぶことがあります。
これもおみやげ行動と似ているのですが、飼い主のところへ運ぶわけじゃなく移動させることが多いので謎です。
警戒心の強い猫に多い行動のようなので、安心できる場所へ運んで寝たいのだと推察します。
性別によって分かれるという説
室内飼育の猫がおみやげ行動するのは、不妊手術したメス猫に多いという説があります。
統計があるわけじゃないので、はっきりわかりませんが、うちでおみやげ行動する猫は不妊済の女の子です。
まとめ
猫は人間の子供の2歳~3歳児に匹敵するくらいの知能があると聞いたことがあります。
それは定かではないですが、喜怒哀楽は一緒に暮らしていれば分かり合えると思います。
飼い主のところにおみやげを運んでくる理由も、猫の立場になって考えてみると色々想像できます。
きっと飼い主に何か伝えたいことがあるのか、それとも何かして欲しいことがあるのでしょう。
飼い主を困らせようとしているわけじゃないので、喜んでおみやげを受け取ってあげてくださいね。