人は年齢を重ねるとともに、様々な経験を積み重ねて精神的に大人として成長します。
しかし世の中には、大人になっても精神的に成長できていないまま社会人となり、周りの人を困らせる人間がいます。
そういう精神的に幼稚な人と出会うと、かなり困惑すると思います。
どうやって付き合えばいいのか、悩みますよね。
ホントの子供なら、周りの大人も少々のことはガマンするのですが、精神面だけ子供の大人は扱いに困りますよ。
そこで、精神的に大人になれない人を見分けて、上手く付き合うポイントをまとめてみました。
特別扱いされるのが当たり前
精神的に大人になれない人の特徴として、自分の思い通りにならないと不機嫌になる傾向があります。
こうなってしまう理由は、幼児的万能感をもったまま大人になっているからです。
幼児的万能感というのは、思春期になる前の子供の多くが持っている「自分には無限の可能性がある」と思える気持ちです。
テレビの戦隊ものを見ては、「ぼくも大きくなったらヒーローになれる」と思うこと。
アイドルを見て「私も大きくなったら可愛いアイドルになる」と思うこと。
幼い頃には不可能なことを考えることよりも、自分の夢が叶うはずだと信じる気持ちを持っています。
しかし、成長の過程で様々な挫折や失敗を経験すると、無限の可能性ではなく、限界を感じるようになるのです。
少し切ないですが、自分の限界を認めることが成長ということなのかも知れません。
しかし、精神的に幼くて、自分の思い通りにならないと急に不機嫌になるタイプの人は、幼児的万能性をずっと持ち続けていて、自分だけが特別な存在だと思い込んでいます。
周りが自分の言う通りになると思っているので、そうならないと機嫌が悪くなるのです。
そういう人が上司だったり、先輩だったりすると、とても困ります。
対策としては、周りと同じく「特別な存在ではない」ことを自覚してもらうのが一番なのですが、簡単には変わってくれないでしょう。
ではどうすればいいのか・・・。
それは「あなただけが特別ではないけれど、みんなあなたを否定しているわけではない」とわかってもらうことしかありません。
○○さんの考えは素晴らしいと思います。
私は少し違う考えを持っているのですが、どう思いますか?
このように、違う考えについて、相手に投げかけてみるのです。
頭ごなしに否定するような人は、精神年齢が幼いだけではなく、他人を支配下に置きたいタイプなので無理です。
しかし大人になりきれないだけの幼い人であれば、自分を認められたこととセットで考えるので、徐々に相手の意見に耳を傾けるようになる可能性があります。
環境や人のせいにする
精神的に幼い人は、すぐに人に責任をなすりつける傾向があります。
自分の失敗も「○○さんがこうしろと言ったから」と他人のせいにします。
環境や他人のせいにして、自分は悪くないと言い張るのは、まさに子供です。
周りの大人が、ずっとそれを許して受け入れてきた結果とも考えられます。
このようなタイプの人と付き合うのは、あらかじめ責任の範囲を決めなければいけません。
一緒に何かをする時には、とくに注意しましょう。
ここまでは○○さんの担当なので、
責任を持ってください。
はっきりと責任の分配をしておけば、後から「あなたのせい」と言われることはなくなります。
言い訳ばかりする
子供っぽい人は、何かと言い訳が多い傾向があります。
前項のように、環境や他人のせいにして言い訳するのもありますが、人のせいにできないと同情を集めるような言い訳をして自分の責任をあやふやにしようとします。
言い訳で逃げようとする子供っぽい人に対しては、同情するのではなく労うだけに留めることがポイントです。
「それはお気の毒でしたね」とか「頑張ったのに残念なことになりました」などと同情するような空気を作らずに、ただ労いの言葉だけでその場を終わらせます。
そうですか。
おつかれさまでした。
これだけで終わらせれば、自分の言い訳が通用しないことを感じ始めるはずです。
子供の頃には通用したのに、同情を集められなくなったという事実を目の当たりにすれば、少しずつ精神面で成長できるのではないでしょうか。
まとめ
子供っぽい人は、純粋で魅力的な面もあるので、上手く付き合えればいい関係を保つことができます。
わがままが通ると思い込んで、ダダっ子のような態度にならないように、付き合い方のコツを掴めるといいですね。
少しでも参考になれば嬉しいです。