室内だけで生活する猫にとって、トイレ環境はとても重要です。
人間も同じですよね。
トイレが汚かったり狭かったり、使いにくいのはイヤです。
猫はキレイ好きですから、トイレはいつも清潔な状態にしてあげたいものです。
それに、腎臓を悪くしやすい猫は、トイレをガマンさせないことは健康維持のためにも大切なことなんです。
最近では、トイレ掃除の回数を減らせるシステムトイレを使うご家庭も増えているようですね。
ホームセンターやペットショップでも、システムトイレ用の砂やシートが並ぶスペースが増えているような気がします。
そのシステムトイレってどんなのですか?
うちでは使っていないから知らないよね。
ぼく、使ってみたい。
そうね、何だかカッコいい響きだから使ってみたいかも。
猫たちがそう思っているかはわかりません。
でも、今のところ我が家ではシステムトイレを導入する予定はないのです。
きっと便利なんでしょうけど、ちょっと迷いもあります。
なぜ我が家ではシステムトイレを使っていないのか、そのワケを説明しながら、猫トイレについて考えてみました。
システムトイレってどんなの?
猫用のトイレと言えば、水分を含むと固まる鉱物や紙などで作られた猫砂を入れるタイプが一般的です。
砂のタイプは鉱物や紙の他にも、ヒノキチップやおからで作られたものなど、色々あります。
紙製の猫砂は、そのまま水洗トイレに流せるものが多いので、処理がラクなので根強い人気があります。
では、システムトイレで使われるのはどんな猫砂なのでしょうか。
猫用のシステムトイレは、網状のすのこの上に専用の砂を敷きます。
そしてすのこの下に給水力の強いトイレシートを敷きます。
猫がオシッコをした時は、水分を吸収しないタイプの猫砂を通り抜けて、すのこの下のシートがオシッコを吸収します。
猫砂が固まらないので、掃除の手間が少なくなるのです。
ウンチした時だけ取り除いてあげれば良いので、忙しいお宅は助かりますよね。
留守が多く、多頭飼育のお家では、トイレの数を増やさないといけなかったので、システムトイレの登場で随分とラクになったと思います。
システムトイレ用の砂には、水分を吸収しないタイプの他にも、給水すると細かく解れて、すのこの下に落ちるタイプもあります。
システムトイレのメリットとデメリット
猫のシステムトイレは、便利なのは間違いありません。
でも、それは人間にとって便利なだけで、猫たちがどう感じているのかはわかりません。
メリットばかりではないと思うので、デメリットについても考えてみました。
システムトイレのメリット
システムトイレのメリットは、掃除回数を減らせることが一番大きいと思います。
キレイ好きな猫は、トイレが汚れていると、ガマンしてしまうことがあるので、いつも清潔な状態に保つ必要があります。
その点において、システムトイレは猫にもメリットはあると思います。
自動でトイレ砂を処理する機能が付いているトイレもありますが、高額なので導入している方は多くないでしょう。
システムトイレも、メーカーによって機能が多少違うのですが、シートに吸収させることで、掃除の回数が減らせるのは共通していると思います。
システムトイレのデメリット
システムトイレに興味はあるけど、ちょっとためらってしまう・・。
私もその一人なのですが、その理由としてあげられるのは、「ほんとに掃除の手間は減るの?」という疑問です。
オシッコはすのこの下のシートが吸収するとしても、便は掃除しなければいけません。
それなら、最長1週間は掃除不要というのは・・って思いませんか?
あとは臭いです。
システムトイレ用のシートや砂は、消臭作用があるので、臭わないと言いますが、ほんとに臭わないのか気になります。
そしてシステムトイレを使った経験のある人たちの話から、導入を迷ってしまうのです。
システムトイレは掃除の回数が減らせるとしても、丸洗いする時はちょっと大変だと聞きます。
網状のすのこ部分をしっかり洗わなければいけないので、普通のトイレより洗うのが面倒に感じるようです。
また、オシッコを吸収せずにすのこの下に通す素材の猫砂を使うと、オシッコの飛び跳ねが多くなるのか、トイレ後のグルーミングを念入りにするようになる子がいるとも・・。
それが原因で炎症などを起こすのも心配なので、システムトイレを選ぶ時には、砂のタイプをよく考えないといけないと思います。
はっきりとデメリットと言える点があるわけじゃないとしても、疑問を感じたまま導入するのは不安が残るのではないでしょうか。
我が家の猫トイレ事情
猫トイレは、猫の頭数プラス1、理想を言えば猫の頭数×2だと言われています。
もちろん、留守番の時間やトイレの大きさなど、条件が違うので一概には言えません。
ちなみに我が家では、猫2匹に対してトイレの数は6個あります。
多過ぎでしょ!って突っ込まれそうですね。
増えた理由はいくつかあります。
1泊で留守番させなければいけない時に増やした時のままになっているのがきっかけです。
そして、猫砂のタイプを3つにしています。
一番ポピュラーな鉱物の猫砂、紙製の猫砂、おからの猫砂です。
なぜ3つに分けているのかというのも、もしも病院に預けなければいけない時のために、色んなタイプの砂でも抵抗なく使えるように慣れて欲しいからです。
まだ長女猫つくしが生後4か月だった時に、実家の親の葬儀のために帰省しなければいけなくなったことがありました。
子猫を2日も留守番させるのは心配だったのと、急だったのでペットシッターを依頼することもできなかったのです。
それで予防接種でお世話になっていた、預かり可能な動物病院にお願いしたのです。
親の葬儀ということで、色々と動揺していたのもありますが、病院ではどのようなトイレを使
うのかとか、給水器はどんなタイプなのかなど、事前に確認しませんでした。
いつも食べているキャットフードとおもちゃを一緒に預けたのが精いっぱいでした。
2日間、長女猫つくしは、ずっと鳴き続けていたようです。
迎えに行った時に、水が上手く飲めなかったことや、トイレの回数が少なかったことを聞いて、ほんとに申し訳ないことをしたと大反省しています。
家に連れて帰った時、まるで砂漠でオアシスを見つけたみたいに水を飲み、オシッコとウンチをして、倒れるように眠った姿が脳裏に焼き付いています。
だからトイレ砂のタイプを3つ用意し、長いお留守番でも警戒しないように6個のトイレを置いているのです。
1階に3か所、2階に3か所と分けています。
掃除は1日2回が基本ですが、使っていないトイレもあるので、そんなに大変ではありません。
システムトイレにしなければいけないほど、時間に追われた仕事をしていないので、今のままでしばらくいくつもりです。
まとめ
システムトイレについては、賛否両論あると思います。
メリットも大きいだけに、私も迷いました。
もしも猫が快適だと確信できれば、迷うこともないのですが、良い面だけを見てはいけないと思って慎重になります。
自分のことよりも、言葉で伝えられない子たちなので、便利さだけに飛び付かないようにしたいと思っているのです。
あくまでも個人的な意見なので、ご理解くださいませ。