結婚式の招待を受けるのは数か月前になることも多いので、よほどのことがない限り、出席をキャンセルしないはずです。
ですが、もしも急に身内に不幸があった場合はどうしたら良いのでしょうか。
通夜や葬儀と日程が重なった場合は仕方ないことですが、その後であれば出席しても失礼ではないか、迷うところです。
喪中なのに結婚式に来られては困る・・と迷惑がられるのであれば欠席するべきですよね。
喪中の結婚式への出席について、マナーとしてはどうするのが正しいのか解説します。
喪中に招待を受けた場合
結婚式の招待を受けたのが喪中の期間中だった場合は、その旨を伝えるようにします。
新郎新婦と親しい関係なら、「喪中だけど構わないのかしら」とハッキリ聞いてみても良いですよ。
直接聞きにくい場合は、「喪中なので残念ですけど欠席します」とひと言添えて返事を出します。
その上で出席して欲しいと望まれたのなら、まったく遠慮する必要はありません。
もしも喪中であることを知っていて招待を受けたのなら、気にせずに出席しても問題ありません。
忌中は遠慮すべき
喪中に対する考え方は、昔とはずいぶん変わってきたので、それほど気にする人はいませんが、忌中は別です。
忌中というのは、古い考え方では「死は穢れ(けがれ)」とされていたので、穢れを払うまでの期間として忌中としていました。
仏教では、四十九日(宗派によっては三十五日)の期間が忌中になります。
忌中は穢れを外に出さないように、遺族は家の中で静かに過ごすべきだと言われています。
今の時代はそういう風習を守っている人はほとんどいませんが、この忌中の間に結婚式に出席するのは遠慮するのがマナーです。
時代とともに考え方も変わっていますが、両親や祖父母、兄弟姉妹などの近しい身内が亡くなったのなら、忌中の結婚式への出席は控える方が良いですね。
葬儀と重なった場合は葬儀を優先する
結婚式と葬儀が重なった場合は、ドタキャンになってしまったとしても、結婚式は欠席して葬儀を優先します。
ただし、亡くなった人との関係性によっては結婚式を優先してもマナー違反ではありません。
血縁関係のある親族の葬儀であれば、そちらを優先してください。
忌中が明けてから、改めてお祝いを伝えるようにします。
出席の返事をしてから不幸があった場合
結婚式の招待を受けて、出席の返事をしてから身内に不幸が起こった場合を想定して解説します。
一度は出席という返事をした以上、キャンセルするのは迷惑をかけるかも知れないと考える人が多いでしょうね。
喪中だからといって結婚式に出席するのがマナー違反というわけではありません。
喪に服す意味は、亡くなった人を偲ぶためなので、おめでたいことを全て避けて通らなくてはいけないというわけではないのです。
喪中の期間は、故人との関係性によって異なります。
3ヵ月~13ヵ月と幅がありますが、新年の挨拶などを控えるくらいで、祝福すべきことを避ける必要はありません。
喪中でも、出席の意向を伝えているのなら気にしなくても良いのですよ。
まとめ
喪中と忌中は違いますから、喪中でも結婚式への出席はマナー的には問題にならないのです。
忌中は控えるべきなので、喪中と忌中の違いを理解しておかないと迷ってしまいます。
身内に不幸があった場合は、喪中と忌中の期間を確認しておきましょう。