猫も人間と同じく、食生活、気温の変化、ストレスなどでお腹の具合が変化することがあります。
そう考えれば、大騒ぎすることもないのですけどね。
やはり小さなカラダの猫は、軟便、下痢、便秘などによる影響も人間より大きいのではないかと心配になります。
心配性なのよね
うちのママさん
すぐお医者さんに連れて行くんだ
大丈夫だって言ってるのに
猫たちの声を翻訳すると、きっとこんな感じではないでしょうか・・。
すみませんね、心配性で。
うちの2匹の猫たちは、胃腸炎になったこともありますが、極端にお腹が弱いわけではありませんでした。
ところが、三毛猫のつくし♀(現在5歳)が一年くらい前から、ときどき軟便になったり一時的に下痢をするようになりました。
頻度にして月に一度くらいだったので、整腸剤を飲ませたりして対応していましたが、半年ほど前からこれまで食べていたドライフードの原料が変わったらしく、末端軟便が続くようになったのです。
末端軟便とは
末端軟便は、便の最後の部分だけ柔らかい便になる状態のことです。
最初から泥状になってしまう下痢や柔らかめの便がではなく、途中までイイ感じのが出てるのに、最後だけちょっと軟便になるのが末端軟便です。
うちの猫の場合は、原因となるフードをメインにすると下痢になり、他のフードと混ぜると末端軟便になることが判明しました。
それが判明するまでは、その日の便の状態をチェックしては一喜一憂の日々でしたが、下痢が2回続いたので動物病院で便検査を受けて腸内細菌に善玉菌が少なく、悪玉菌が多いことがわかりました。
フードが原因である疑いが濃厚だと言われて、それから毎日のフードと便の記録をつけて、子猫のころから食べ続けてきたフードの原料の変更があったという情報を見つけたため、思い当たるフードを数日やめてみると末端軟便がなくなり、好い状態のが出るようになりました。
今まで食べ続けてきたものなので、原料が少し変わったくらいで軟便になるとは思ってもみなかったのですが、猫のお腹はとてもデリケートなのでしょうね。
フードを変えるときは、少量ずつ10日ほどかけて新しいフードにするように獣医師にもアドバイスをもらいましたが、どんなの少量でも末端軟便になる場合はフードの原料が合わない可能性があるようです。
腸内環境を改善する
フードを変えるだけで下痢をしたり軟便になったりするのは、腸内環境に問題があり、変化に対応できないのが可能性として考えられます。
便検査をした結果、悪玉菌が活発にいて、善玉菌が少ししか見つからなかったこともあり、腸内環境の改善のために腸活が必要だと思いました。
動物病院では、下痢を止める薬だけではなく、整腸薬を出されました。
整腸薬として処方されたのは「ミヤBM錠」です。
じつはこのミヤBM錠は人用なのですよ。
飼い主もお腹の調子が悪いときに病院で処方される整腸薬です。
ミヤBM錠
ミヤBM錠は市販薬ではないので、病院で処方してもらうものです。
成分は酪酸菌(宮入菌)です。
酪酸菌は宮入博士が発見したので宮入菌とも呼ばれます。
この酪酸菌の特徴は、生きたまま腸まで届くことです。
腸内に届くと、そこで善玉菌を活発にして悪玉菌を抑える働きがあるため、腸内環境の改善のために使われるのがミヤBM錠です。
しかもこの酪酸菌は、抗生物質にも強いのです。
抗生物質を服用すると、下痢や嘔吐などの胃腸障害を起こしやすい猫もいます。
そういう場合に抗生物質と併用するとお腹を壊しにくいという頼もしい整腸剤なんですね。
抗生剤を飲むと
吐いたり下痢する猫って
わたしのことね
思い起こせば、滅多に吐くこともなく、下痢することもない猫が、抗生物質を服用した時は連日の嘔吐と下痢をしたのです。
腸内環境が変化しやすいのは、以前からあったのかも知れません。
それがフードの変化にも出るほどなので、腸内環境の改善は一時的ではなく継続していかなければならないのだと思います。
ミヤフローラEX
フードを変えただけで下痢や軟便になるほど腸内環境がデリケートな猫のために、酪酸菌を毎日続けたいと思ったのですが、ミヤBM錠は市販されていません。
酪酸菌の入った市販の整腸剤はあるのですが、飲みやすさや酪酸菌の含有量を見て、ミヤフローラEXを試してみることにしました。
酪酸菌とウルソデオキシコール酸という消化を助ける成分が入っているので、飼い主も一緒に続けてみることにしました。
人間は1回2錠、1日3回が目安です。
猫に与える目安量は人間用なので当然書いていないわけですが、動物病院でミヤBM錠を出された時の量を参考にして、 1錠を1日1~2回飲ませています。
今のところ、食欲も旺盛で下痢や軟便になることもなく過ごしています。
飼い主も快腸なので、しばらく続けてみようと思っています。
まとめ
腸内環境は些細なことでも簡単に乱れてしまいます。
それは人間も同じなので、猫も人も一緒に腸活は欠かせませんね。