猫は吐きやすい動物です。
全ての猫が吐きやすいわけじゃないですが、定期的に吐いてしまう猫は少なくないので、猫と暮らす人なら知っていることと思います。
ただ、「吐く」といっても理由は同じではないのですよね。
たとえば毛玉を吐くため、早食いしたフードを吐き戻すため、空腹状態で胃液や胆汁を吐くため。
多くはこの3種類です。
繰り返し吐き続けるとか、毎日のように吐く場合は病気も疑いますが、ほとんどの飼い主が、一度吐いただけなら病院へ連れていくこともなく様子を見ていると思います。
うちの猫にも吐きやすい子がいるので、吐き戻し対策は色々とやってきました。
ですが、単なる吐き戻しではなく吐くことがあるのが気になっていました。
その時の様子から色々とわかってきました。
ザラザラしたものを舐める
ぼくはふくです
うちのオス猫は、吐き戻しの多い子です。
フードを食べた直後に吐き戻すのは、ガツガツと早食いするのが原因だと思います。
ただ、この子は他にもちょっと気になる行動をすることがあります。
それは、ザラザラしたものを舐めたがる仕草を見せるときは、空腹状態が多く、そういう時はほんの少しだけドライフードを食べて液体の多いブツを吐きます。
ガツガツと食べて吐き戻すわけじゃなく、まるで胃液を吐くためにドライフードを少し食べているようにも見えるのです。
この子は猫草が大好きなのですが、猫草があると胃液を吐く回数が明らかに増えたので、現在は与えていません。
その代わり、空腹状態では家の中のザラザラしたものを探してひたすら舐めます。
どうやら、この子は空腹状態が長くなるとザラザラしたものを舐めたがる傾向があることもわかりました。
複数人の獣医師にこの様子を伝えると、「胃酸が強くて胸やけしやすい体質が原因かも知れない」と言われました。
そういえば、何度か吐き続けて病院へ連れて行ったときに処方された胃酸を抑える薬を飲んだ時は、胃液を吐くことがなくなったので、やはり胃酸が多いのかも知れないという結論に達しました。
胃酸を抑える方法
胃酸は消化のために必要ですが、多すぎる胃酸は胃の粘膜を荒らしてしまいます。
また、猫のように吐き戻ししやすいと、強い胃酸が食道を荒らして食道炎になってしまうこともあるのです。
そもそも、猫や犬は人間よりも胃酸が強いのです。
だからたかが吐き戻しと思って軽く考えていると、食道が胃酸でただれてしまうことも考えられます。
何とか胃酸を抑える方法はないものか・・と色々やっています。
空腹時間を長くしない
うちの猫たちは、基本はドライフードを好きな時に食べています。
出しっぱなしは良くないと言われるのですが、出しておいても食べ過ぎることはないので、そのスタイルを変えていません。
それでも空腹時間が長くなると胃酸が多くなってしまうため、いつものドライフードとは別に、中間におやつを食べさせるようにしています。
食べ物が胃の中に入ることで、胃液は消化に使われて腸のほうに流れていきます。
この方法で、胃酸の多い胃液を吐く回数がぐっと減りました。
水分で胃酸を薄める
胃液が溜まって胸やけしているとき、ザラザラしたものを舐めるよりも、水を飲ませるようにしています。
水分で胃液が薄まれば、胸やけもしにくくなるし、どうしても吐きたくなってしまった時も、胃酸の強い液体が薄まっていれば食道炎も防げると思ったからです。
ただ、水を飲みたがらないときもあるので、そういう時はスープタイプのおやつを与えるようにしています。
抑酸作用のある薬
胃酸が多くなる原因ははっきりわからないため、胃酸を抑えるをひとまず続けています。
病院で処方されるのはファモチジンというものです。
これはガスターという人間用の胃薬と同じもので、動物病院ではよく処方されます。
かかりつけの動物病院でも処方してもらえますが、うちでは個人輸入サイトで入手しています。
まとめ
胃酸を抑えるための薬を飲んでいても、どうしても胸焼けがひどくて胃液のようなものを吐いてしまうこともありますが、以前に比べると頻度はかなり低くなりました。
空腹が長くならないように気を付けることと同時並行で対策しています。
吐くことで食道に炎症を起こさせてしまうと怖いので、「猫は吐くもの」と甘く考えずにケアしていこうと思っています。