猫は自由気ままに生きているイメージが強いですよね。
家の中を自由に動き回り、自分のお気に入りの場所を見つけてくつろぐ姿を見るのは、猫と暮らす幸せでもあります。
そんな自由気ままな猫を、ケージに入れて飼っているのはかわいそうだと思う人がいます。
じつは私も昔はそう思っていました。
だから猫を迎えるまでは、ケージを準備するつもりはありませんでした。
ところが、生後2ヵ月くらいの子猫を自由にさせると、家の中には危険がいっぱいあるので、ちゃんと見ていられない時はケージに入れた方が安全だと保護ボランティアの方に言われました。
たしかに、人間だけで生活していた時には危険だと思わなかったけど、子猫には危ないところもあるかも知れません。
生活しながら、徐々に猫が安全に暮らせる空間作りをするつもりでしたが、いきなり全ては準備できないので、185㎝の高さの3段ケージを準備して子猫を迎えました。
今でもご飯を食べる場所はケージの中と決めている長女猫です。
私は几帳面なので、決まった場所で食べたいのです。
そういうとこ、母さんは好きですよ。
もちろん今はケージの扉は開放したままですが、いざという時のために、片付けずにそのまま出しているのです。
かなり大きいし、邪魔と言えば邪魔なんですが、ご飯とトイレの定位置になっていることもあり、ケージはそのまま使っています。
猫をケージに入れることに反対する人もいるのは、十分理解できます。
ただ、私はいくつかのメリットを感じているので、使い続けるつもりです。
ケージを使うメリットとは
今ではほぼ解放状態なのに、ケージをそのまま出しっぱなしにしている理由をご説明しますね。
あくまでも個人的な意見なので、ご理解ください。
体調が悪い時のため
我が家には2頭の猫がいるので、もしもどちらかが体調を崩したり、ケガした時にはケージに入れるつもりでいます。
猫専用の部屋があるので、ケージに入れなくてもいいのですが、猫部屋にずっと閉じ込めるのは、さすがに寂しいのではないか・・と思うのとエアコン未設置の部屋なので真夏の昼間は無理です。
ちなみに、2頭目の男の子が去勢手術をした時は、エリザベスカラーを付けた状態で猫部屋で過ごしてもらいました。
ケージに入れて安静にさせなくてはいけないほど、体調が悪くなることが幸いにも今までないのですが、その時のためにも仕舞わずに置いてあります。
災害時のため
災害が起こった時、ペットの猫と一緒に非難するのが難しくて、とても困った人が沢山いたという話はよく聞きます。
私が暮らしているのは関東なので、2011年3月11日の大きな災害を身近に感じた一人です。
もしも猫を一時的に非難させる時や、避難先で過ごす場合は、簡易ケージなどに入れることになります。
その時にケージに入れられることに慣れていないと、ひどく暴れたり怯えたりするので、猫にとって大きなストレスになるそうです。
だから、ケージの中で過ごすことに慣れておくと良いと獣医師に言われました。
ケージの存在に慣れさせるために置いています。
多頭飼育のため
うちの場合は、長女猫が1歳になった時に長男猫を迎えました。
まだ自由にさせられないため、ケージに新入り長男を入れるつもりだったのですが、子猫の時から自分の食事の場所と決めているので、長女猫が怒りそうな予感がしました。
そりゃ怒りますよ。私のお部屋ですから。
ですよね・・。
というわけで、新入り長男には簡易的なケージをDIYしました。
100円ショップで売っているワイヤーネットを結束バンドで繋げて、2段の簡易ケージを作り、子猫はそこに入ってもらいました。
1ヶ月ほどは、留守番や寝る時に入ってもらいました。
激しく威嚇したり、怖がったりすることもなかったのですが、目の届かない時は心配だったからです。
簡易ケージは不要になればバラして、脱走防止に使ったり、キッチンなどへの侵入防止柵のために使えます。
来客時のため
185㎝の存在感のあるケージを今でも置いていても、最近はほとんど扉を閉めることもありまませんでした。
ハッキリ言って邪魔けど・・。
何度も言いますが、私のお部屋です。
ただ、役に立ったと思ったのは来客時や業者が部屋に入った時です。
家族だけなら玄関の出入り時も脱走防止柵を開け閉めしますが、来客や家電取り付けなどの業者が出入りする時はそうもいきません。
知らない人が家に入るとすごくビビる長男猫は、ちょっとしたパニックになるので、万が一にも脱走されると困ります。
猫部屋はエアコンがないので、真夏に閉じ込めることはできないため、ケージに入ってもらいます。
2頭で身を寄せ合って、ケージの中でおとなしくしてくれるので、人の出入りがある時は今でも便利だと実感します。
子猫時期
長女猫つくしは、生後5か月まではお留守番と寝る時はケージの中でした。
電源コードを噛む癖があったので、露出しているコードに保護カバーを全てつけるまでは、ケージに入れないと心配だったからです。
ただ、驚くことに、ケージからすり抜けて脱走したことが3回ありました。
3㎝弱のすき間を器用にすり抜けるのです。
仕方なく、ケージにワイヤーネットを付けて脱走できないようにしてました。
これから子猫を迎える方で、ケージを準備するのなら、子猫がすり抜けられないものを選んで欲しいです。
子猫って液体なのか・・って驚きますから。
まとめ
私がケージを使うメリットをあげてみましたが、不要だと考える人もいるのはわかります。
ケージを使わなくても、何の問題もなく猫と暮らせると思いますから。
ただ、ケージに入れっぱなしにするわけじゃなく、ケージが必要になった時のために準備しているだけなら、猫たちも違和感なく出入りしているので、うちはこのままケージの存在感に圧迫されながら生活していくつもりです。