猫に限らずですが、ペットに与える食事としてドライフードを利用している方は多いと思います。
ドライフードには、健康維持のために必要な栄養素がバランスよく含まれる総合栄養食が多いので、飼い主にとって健康を考えた食事に頭を悩ませる必要がなくなるので、とても便利です。
それにドライフード好きよね。
カリカリはおいしいです。
カリカリっていい音立てて食べているの見るの好きよ。
ぼくはカリカリも好きだけど、ビチャビチャも好き~
ビチャビチャって・・。
ウェットフードのことね。
うちの子たちは、ドライフードを主食として、ウェットフードをおやつ的な感じで与えています。
しかし、食事は健康のベースです。
今のような感じでいいのか・・といつも思案をしています。
猫の関する質問に、獣医師が答えている雑誌を見た記憶があるのですが、「猫には新鮮な水と栄養バランスに優れたドライフードさえ与えていれば問題ない」という回答が頭に残っています。
その反面、ドライフードだけ与えているのは良くないという獣医師のコラムも目にしたこともあります。
いったい、ほんとのところはどうなのでしょう。
うちの大切な猫たちの健康のためにも、ホントのトコロを知りたいのです。
ドライフードの選び方
市販されているドライフードの種類は数えきれないほどありますが、総合栄養食と表示されているものは、猫に必要な栄養素が含まれています。
ちなみに、我が家では4つのフードから色んな味を選んで飽きないようにしています。
選ぶポイントとしては、高タンパク質、グレインフリー(穀物不使用)、不要な添加物(着色料、香料、防腐剤など)を使用していないものを選びます。
そういう点にこだわると、国産のキャットフードは途端に選択肢が少なくなります。
日本はペット後進国です。
動物に対する人々の感覚が先進国から随分遅れているので、結果的に海外製のキャットフードを選ぶことになります。
ドライフードのデメリット
どれほど猫の健康を考えて、こだわって選んだとしても、ドライフードには決定的なデメリットがあります。
それは、ドライ=乾燥なので、食事と一緒に水分を摂ることができない点です。
猫のルーツは砂漠地帯で暮らしていたと言われています。
その名残なのか、猫ってあまり水を飲まなくても生きていられるのです。
体内の水分を長く蓄えられるように、濃いオシッコをするので、腎臓の病気にかかりやすいのですよね。
10歳以上の猫は、かなりの割合で腎臓の機能が低下するのです。
猫の死因第1位は腎不全なのは、そういう猫の特徴が影響しているのです。
腎臓機能を低下させずに、慢性腎不全を防ぐためには、水分をたっぷり与えることが重要なポイントなのです。
ですが、好んで水を飲まない猫がドライフード主体の食事では、腎臓の病気になりやすいわけです。
ドライフードには、猫に必要な栄養素が含まれる総合栄養食が多いので、つい安心してしまいますが、水分量が足りていない恐れがあるのを忘れてはいけないのです。
ドライフードのメリット
ドライフードだけ与えていると、水分不足になるというデメリットは、大切な猫の健康維持に悪影響を与えてしまいそうで心配になります。
でも、ドライフードにもメリットはあるのです。
まずは、歯に歯垢が付きにくいという点です。
猫も人間と同じように歯周病になると、歯が抜けてしまうので、ご飯が食べにくくなります。
そして、豊富な種類があるので、猫が飽きずに食べるフードを見つけやすいという点です。
さらに、留守がちなお宅でも、ドライフードがあれば猫を空腹で待たせることもありません。
夏場でも、ドライフードなら傷まないので、お腹を空かせているのに外出先から戻れなくて焦らなくても済みます。
ドライフードは、猫の健康を考えたら避けた方が良いと言う人もいますが、我が家ではドライフードを一切やめることは考えていません。
ウェットフードも少し取り入れて、スープなどで水分を多く摂取できるように工夫しています。
水を飲む場所も家の中に6か所作り、水分摂取を促しています。
ウェットフードに切り替える方法
ドライフードだけ与えていた猫に、突然ウェットフードを与えると、抵抗なくペロリと平らげる子もいますが、選り好みしあまり食べない子もいます。
少し興味を示しても、ドライフードに慣れているので、おやつ程度の量しか食べられないかも知れません。
完全にドライフードからウェットフードに切り替えるのなら、かなり時間をかけて少しずつ移行させないと難しいと思います。
「お腹が空けば食べるだろう」なんて荒っぽい考え方をして、ドライフードを一切やめてウェットフードを食べさせようとするのは危険です。
食事のこだわりが強い猫なら、ガリガリに痩せるまで食べないケースもあるそうです。
半年以上、ひょっとしたら1年くらいかけないと、完全に切り替えるのは難しいと思って覚悟して取り組まないといけないのでしょうね。
ウェットフードのデメリット
ウェットフードだけを与えるなら、一般食と書かれたものではなく総合栄養食を選びます。
一般食だけでは、猫の身体を維持するための栄養が補えません。
そして、ウェットフードだけを与えるのなら、歯のお手入れをこまめにしてあげる必要があります。
猫の歯のお手入れ・・私はとても苦手です。
爪切りでさえ一苦労ですから。
それはこっちのセリフです。
爪切りも歯磨きも迷惑ですよ。
ぼくも好きじゃない・・。
ママ、ごめんね。
お互いにストレスなことでも、必要なお手入れなのでしなくてはいけないとわかっています。
それでも上手くできないので、爪切りは頑張ってやってますが、歯磨きは「デンタルケア用おやつ」に頼ってます。
ウェットフードよりドライフードを主としているから、カリカリ食べていると歯垢も落ちやすいので、頻繁に歯のお手入れをしなくても済むのです。
歯に汚れが付きやすいのは、ウェットフードのデメリットというわけじゃなく、歯のお手入れが苦手な飼い主にとってデメリットなのかも知れませんね。
まとめ
人間も猫も、健康のベースは食事が大切です。
人間は毎日いろんな食材を食べているのに、同じフードばかり与えているのでさらに気を配って選んであげないと思っています。
ドライフードがダメなのか、それともウェットフードだけでもダメなのか、正解はまだわかりません。
試行錯誤しながら、猫たちの健康を守っていきたいと思います。