猫の水の飲み方は、舌に水を付けて何度も口に運んで飲みます。
顎が水面について濡れることもなく、キレイに、優雅に飲みます。
ところが、猫の中には水を飲むのがあまり上手ではない子もいます。
周りに水を飛ばしたり、水を飲んだ後にむせて咳き込む猫もいます。
僕のことだね
自覚しているのね
どうして上手く飲めないのか、その理由を調べてみました。
水を上手に飲めるように、何か改善する方法についても、考えてみましょう。
猫が水を飲む時の特徴
猫が水を飲む時の様子をじっと見ていると、舌の先を巧みに使っていることがわかります。
この動作を研究した人がいて、舌先で水面に水柱を作って口の中に水を送っているのだそうです。
水柱を作ることで、顎に水をつけることなく、キレイに飲めるわけです。
同じような飲み方をしているようでも、犬の場合は舌で水をすくいあげて飲んでいます。
そのため、器から水を飲むと顎が濡れてしまうわけです。
猫はもともと水をあまり飲まない生き物ですが、飲み方にも水で顎を濡らさないような習性があるようです。
上手く水が飲めない原因
猫が水を飲む時に、周りに水しぶきを飛ばすのは、舌の使い方が上手くできていないことが原因です。
子猫に多いのですが、成猫になっても飛び散らかすこともあります。
また、水しぶきを飛ばす猫は水を飲んだ後にむせて咳き込みやすい傾向があります。
この原因は、水を飲む時に鼻に入ってしまうからです。
つまり、舌の先端のカタチを変えて、細い水柱を作り、それを口の中に送るという一連の動作が上手くできないのでしょう。
鼻から気管に入ってしまい、むせて咳き込む回数があまり多い、またはウェットフードなどでもむせることが多い場合は、何か鼻腔や口腔内に問題があるかも知れないので、獣医師に相談した方が良いでしょう。
ですが、すぐにケロッとしているようなら、単に水の飲み方が上手くできないだけの可能性が高いと思います。
水を飲むのが上手くなる改善策
じつは我が家の猫にも、水を飲むのがあまり上手じゃない子がいます。
水を飲んだあとに、ぜーぜーと苦しそうにして咳き込みますが、数十秒もすると何ごともなかったようにしています。
その猫が水を飲む様子をじっくり見ると、他の猫に比べて舌を鼻まで上げているように見えます。
大きく舌を巻きあげるので、水しぶきが飛び、鼻にまで水がついて入ってしまうのでしょう。
給水の形状を色々変えてみると、流水タイプの給水器ではほぼ100%むせていました。
水道の蛇口から出る水を飲もうとする時も同じくむせました。
2歳を過ぎた頃から、徐々にむせる回数も減り、今ではほとんどむせなくなりましたが、給水皿を背の高いタイプに変えたのが良かったようです。
我が家には水飲み場が6か所あり、全ての形状が違います。
自分が飲みやすい場所を猫は自然に探すので、よくむせていた子はこの猫壱さんのウォーターボウル(ハイタイプ)が合っていてのだと思います。
注意してあげたいこと
水を飲んだ後にむせるやすい猫でも、年齢を重ねるうちに徐々に上手に飲めるようになるかも知れません。
ですが、ずっとそのままのこともあります。
とくに異常がなければ、心配することはないとしても、注意すべきことがあります。
それは、水を清潔に保つことです。
鼻の中や気管に入ってしまうかも知れないのですから、水が清潔じゃなければ細菌による影響が心配です。
給水皿はこまめに洗って、清潔な水を入れるようにします。
給水器を使っている場合は、定期的な洗浄を欠かさないようにしましょう。
まとめ
水を飲むとむせて咳き込む猫がいたり、ウェットフードを上手に食べられない猫がいたり・・。
猫はほんとに個性が強くて、一緒に暮らしているとそういう細かい特徴が見えて楽しいですね。
上手に水が飲めるようになる可能性もあるので、お水の器を色々変えながら様子を見てみましょう。