アレルギーは人間だけじゃなく、動物にも起こるのは知っていました。
うちにいる2匹の猫のうち1匹のメス猫は、慢性鼻炎なので一年中くしゃみや鼻水を出します。
猫の鼻炎は、猫風邪の原因になるウイルスによるもので、子猫の時に感染すると成猫になっても季節の変わり目などにグズグズする子も多いのです。
ですが、どうやらうちの猫は、猫風邪ウイルスだけが原因ではなく、アレルギー体質のような気がしています。
飼い主の体質が似てしまったのね。
申し訳ないことです・・・・。
ただ、アレルギーの原因を突き止めるのは難しいですよね。
検査してアレルゲンを突き止めても、それで完治するわけでもないので、猫のストレスを考えて今のところは検査はしていません。
でも、ちょっと疑わしいものがあるのです。
それは段ボールなのですが、段ボールアレルギーなんて、聞いたことありません。
なぜそう思ったのか、その経緯と段ボールアレルギーについてまとめてみました。
段ボール素材によるアレルギーはあるのか
うちの鼻炎もちの猫に限らずですが、猫はとにかく好奇心が旺盛なので、家に新しいものがあると、まずは警戒して周りをウロウロして、つぎに鼻でクンクンして、前足でチョイチョイして安全なものか確かめます。
この一連の動きは、宅配便が届くと必ずします。
すると、2匹の猫のうち鼻炎のある猫は80%ほどの確率でクシャミを数回連発します。
最初は偶然だと思っていたのですが、ある日は宅配便ば2つの業者から届いて、その2回ともくしゃみ連発でした。
これは単なる偶然ではないと思い、段ボールアレルギーについて調べてみました。
もしも段ボールアレルギーが大切な愛猫の鼻炎の原因だとすれば、知らなかったとしてもすごく可愛そうなことをしたことになります。
ですが、アレルギーについて書かれたページを色々読んでみても、段ボールアレルギーについてハッキリわからないままでした。
困り果てていた時に、獣医さんのところに行く機会があったので、さっそく質問してわかったことがあります。
猫用爪とぎの段ボール素材は問題ない
段ボールアレルギーの疑いについて、いつもお世話になっている動物病院の先生に質問してみると、医師からこんな答えが返ってきました。
段ボールアレルギーというのがあるのか・・と質問した結果、あってもおかしくないという答えだったのです。
よく考えてみると、我が家には段ボール製の猫用爪とぎが家の各所に置いてあります。
ソファータイプ、段ボールハウスタイプ、階段タイプなど、ざっと数えても10個以上あります。
もしもそれらの段ボール製爪とぎの中に、アレルギーを起こすものがあれば、一年中クシャミしているのはそのせいかも知れない・・と思うとビビりました。
ですが、猫の様子を観察していると、段ボール製の爪とぎの上でスヤスヤ眠っているし、顔や鼻をくっつけてもクシャミをすることもないので、全ての段ボールに反応するわけじゃないのです。
つまり、うちの猫は段ボールアレルギーではなく、段ボールに付着している何かの物質にアレルギー反応を起こしている疑いがあるわけです。
段ボールはダニが繁殖しやすい
宅配に使われる段ボールは、どこで製造されて、どんな場所で、どのくらい保管されていたのかわかりません。
もしかしたら、海外から輸入されたものがそのまま届くことも考えられます。
海外製に限らずですが、段ボールの加工に使われる接着剤のことまで考えてネット通販を利用する人はいないと思います。
爪とぎを製造するのと、梱包用の段ボールを製造するのとでは、使用する接着剤も違うのかも知れませんが、それも確かめてから購入するわけではありません。
ですが、今までいくつもの段ボール製爪とぎを購入しましたが、それが原因と思われるクシャミは一度も目撃していません。
やはり、段ボールの製造工程と保管場所と保管期間によっては、ダニが繁殖していた可能性が高いのではないかと・・。
ですが、それを理由に通販の利用をやめることはできないので、宅配が届いたり、購入したものが段ボール製の箱に入っている場合はそばに寄らせないように注意するしかないのですよね。
段ボールアレルギー対策としてできること
飼い猫の段ボールアレルギーについて調べてみると、人間も同じように段ボールに触れると肌がかぶれたり、くしゃみや鼻水の反応が出る人が存在することがわかりました。
やはりダニやハウスダストの可能性が高いと考えられているようです。
そこで我が家では、通販などで購入したものが届いたらすぐに猫が出入りできない部屋に運ぶようにしています。
そして、空になった段ボールは表面を湿らせた雑巾で軽く拭きます。
これで表面に付着しているハウスダストやダニはある程度取り除けます。
次に重要なことは、段ボールを溜め込まないことです。
段ボールを重ねて保管しておけば、その中でまたダニが繁殖してしまうかも知れません。
段ボールはこまめに処分できるように、自治体の回収の他にもスーパーのリサイクルコーナーなどを利用して、少量でも家に中に使用しない空の段ボールを溜め込まないように気を付けています。
それが功を奏したのか、最近はクシャミの連発は減っています。
まとめ
アレルギー体質は、免疫機能が異常な動きをすることが原因です。
猫の免疫力も人間同様にバランスを崩すことがあるのは仕方ないことなので、飼い主が十分に注意してあげないといけませんね。
それにしても、段ボールの付着したものでクシャミ連発するうちの猫は、外では長生きできなかったでしょう。
そう考えると、過酷な環境で生きている外猫さんたちがいなくなるように、TNR活動や保護活動はとても大切なことですね。