断捨離という言葉がブームになりましたが、じつは断捨離の意味をよく知らない人のほうが多いのではないでしょうか。
単なる不用品を処分するだけが断捨離ではないのですが、本当の意味はあまり広まっていませんよね。
じつは断捨離とは、断・捨・離の修行の意味があり、ヨーガの行法がベースにあるのです。
精神的なことが根底にあるのが断捨離なので、物を捨てるという行為だけに留まることではないのです。
断捨離は物への執着から解き放たれることで、精神的にも良い効果が期待できるのは何となく理解できます。
しかし今回は、もっとダイレクトな心の断捨離についてのお話です。
捨てること
何かを捨てると、新たに何かを手に入れられる可能性が生まれるというのが断捨離の良さだと言われています。
物を大切にするのは良いことなのですが、執着により不要なものでも捨てられないのは何か理由があるのかも知れません。
その理由は人それぞれあるのでしょうが、不安が大きな原因になっているのであれば、精神的な不安を物で埋めることになっているのでいつまでも本質的な安定は得られないのではないでしょうか。
物を捨てられないのと同じように、心の断捨離には気持ちを軽く、明るくできる効果が期待できるのです。
捨てよう
心の中から「これは捨てよう」とおすすめしたいことをあげます。
嫉妬心
嫉妬心を完全に捨てることは難しいですが、無駄な嫉妬心は心を疲弊させます。
無駄な嫉妬心とは、他人を基準にした嫉妬です。
友達がモテてるから嫉妬する、同僚が仕事で評価されて嫉妬する・・。
そういう他人を基準にする嫉妬は、自分には何の役にも立ちません。
嫉妬をエネルギーにして頑張れるというのなら、それは他人の評価を基準にしているので、満たされないでしょう。
他人の評価を欲しがって嫉妬するよりも、自分のための努力をした方が何倍も良いのです。
くだらないプライド
何かわからないことがあったとき、素直に周囲の人に教えてももらえば済むのに、妙なプライドが邪魔して教えてもらえないのは、数多くのものを逃しています。
人に頼るよりも、自分で勉強した方が良いという考えがあり、あえて人に教えてもらわないというプライドもあるかも知れません。
本当にそうならイイのですが、本心ではプライドが邪魔しているのであればチャンスや時間を失うでしょう。
また、わからないことを教え合える人間関係をつくるチャンスも失うのではないでしょうか。
「教えて欲しいことがある」と言われて、自分がどんな気持ちになるか想像してみましょう。
素直な人には良くしてあげたくなるのでは・・。
人から大切にされるチャンスを失わないためにも、無駄なプライドは捨てましょう。
負の習慣
ほんとは「これ、何とかしたいな」とか「やめたいんだけど」と思いつつ、だらだらと改善できないでいる負の習慣は思い切って捨てましょう。
間食、夜食、夜更かし、寝坊、掃除しない等々
わかっていても、自分だけの問題であり、人に迷惑をかけていないのだから構わないと先送りにしている悪習慣です。
人に迷惑をかけていなくても、自分が向上するのを邪魔する習慣は一日でも早く捨てた方が良いのです。
過去の栄光
過去の栄光にいつまでもしがみついているのは、先に進む道を阻んでしまいます。
あの頃の自分とは違うという現実を受け入れると、新しいものを手に入れる行動に移しやすくなります。
昔はこれで上手くいったはずなのに・・・という足踏み状態がなくなるので、とてもスムーズに進めるようになるのです。
シンプルに、過去の栄光にしがみついて、昔の自慢話ばかりするのはカッコ悪いですよね。
できない言い訳
人間は自分に厳しくなりすぎるより、少しくらい甘やかした方が良いと思うこともあります。
厳しいストレス社会ですから、あまり自分を追い込んでもね・・。
ですが、できない言い訳ばかり上手くなるのは現状維持も難しくなり、後退してしまうでしょう。
何か行動しようとしたときに「でも○〇だから」「だって○〇だし」というできない言い訳を思いついてしまうのは後悔のタネを生みがちです。
後から「あの時、行動しておけばよかった」と悔しがったとしても、自分ができない言い訳をひねり出したのですから、誰のせいでもありません。
できない言い訳は、捨ててしまいましょう。
まとめ
心の断捨離できるものは、人それぞれ違うと思います。
あなたの心が軽くなるために、捨てた方が良いものを考えてみてはいかがでしょう。