うちの周りには外飼いの猫もいますし、私が避妊手術をしてご飯の面倒を見ている猫もいます。
ただ、見たことのない野良猫がどんどん増えることはほとんどなくて、春の繁殖時以外は、同じような顔ぶれの外猫さんが我が家の裏を通り抜けていきます。
野良猫を増やさないために、個人レベルで頑張っている人がいるのは嬉しいことです。
うちの飼い猫2匹は、保護猫出身です。
たまたま我が家に縁があり、うちの姫様と若様として悠々自適に暮らしていますが、もしも保護されないまま外猫として生きなければいけなかったら・・・と想像すると、それだけで胸が苦しくなってしまいます。
だから、我が家の敷地に幼い子猫の鳴き声が響いた時には、あとさきのことも考えられずに、思わず保護してしまったのです。
保護した時の経緯については、また別の機会にお話しします。
まずは私と同じように、外にいる猫を保護した時の初動の手順をまとめておきます。
猫を保護した時にするべきこと
外にいる猫を保護した場合、子猫でも成猫でもするべきことはほぼ同じです。成猫はとにかく暴れて抵抗されることが想定できます。
相手も命がけですから、必死の抵抗をします。
安全に捕獲するためには、捕獲器があればベストですが、一般の家庭にあるわけがないので、捕獲のために計画できる余裕があるのなら、貸出してくれるところを探しましょう。
動物病院や動物愛護団体などでレンタルできることがあります。
緊急を要する場合は、そんな余裕はないので、保護対象の猫の状態を見て考えましょう。
子猫の場合は手で捕獲も可能ですが、すばしっこく逃げてしまうと、簡単に捕まえられないので、その場合も捕獲器を使った方が良いと思います。
そして、保護した後にするべきことですが、家に飼い猫が居る場合と居ない場合では違うので、まとめておきます。
家に猫がいる場合
家の中に完全室内飼育の飼い猫がいる場合は、子猫を捕獲しても同じ空間に入れないようにします。
そして、まず捕獲した猫は病院に連れて行きましょう。
捕獲した猫の健康状態も調べなければいけませんし、外にいた猫なのでノミやダニなどが付いている可能性が高いです。
お腹に中にも虫がいると思うので、虫下しやノミ取りをしてもらいます。
そして、飼い猫にするつもりがあったり、里親を探す予定ならばワクチンを接種してもらいます。
つぎに重要なことは、猫エイズや白血病に感染していないかどうか血液検査を受けます。
検査結果は30分~1時間で判明します。
里親募集をするにしても、譲渡型の保護猫カフェなどに預けるにしても、血液検査とワクチンなどの初期医療は必須です。
家に連れて帰るにしても、結果によっては完全隔離に神経を使わなければいけないので、とにかく病院に連れていくことが最優先です。
費用については、自分の家で飼うつもりがないのなら、保護猫として割引してくれる良心的な獣医さんもいるので、いくつか電話をして問い合わせてみてください。
家に猫がいない場合
もしも家に猫が居ない場合は、病気の感染を怖がる必要はないのですが、ノミやダニなどは人間にも害があるので、病院に連れて行くまでの間はお風呂場などでガマンしてもらいましょう。
病院で行う初期医療は家に猫が居る場合と同じです。
他に猫が居ないのなら、エイズや白血病の検査は慌てなくても良いですが、安心のためには早めに血液検査を受けることをおすすめします。
エイズの場合は、それほど怖がることもないですが、白血病に感染している猫を飼育するのは、相当な覚悟が必要です。
里親を探すのも困難を極めますし、自分たちで育てるにしても、精神面と経済的な負担が大きくなるからです。
その検査さえクリアして、ノミ駆除や虫下しを済ませれば、家の中で人間に慣れるように過ごさせることもできます。
飼い主がいないのか確認する方法
保護した猫が子猫だった場合は、野良猫の母親からはぐれてしまったか、誰かが故意に捨てた可能性が高いでしょう。
ですが、もしかしたらどこかの家の猫が逃げ出して迷子になってしまったのなら、飼い主が探しているかも知れません。
近くの警察署、保健所に猫を保護した経緯を説明して、届けておくと飼い主が見つかる可能性もあります。
保護した猫の特徴がわかるように、写真を撮っておくと良いですね。
里親を探す方法
保護した猫を自分たちが育てることができない場合は、大切にしてくれる里親を探します。
里親探しの方法としては、
・チラシを作って動物病院に貼らせてもらう
・里親募集サイトを活用する
(ネコジルシ、いつでも里親募集中、ペットのおうち)
・譲渡会に参加する
一番安心できるのは、友達や知り合いに聞いてみることです。
相手のことをわかっているから、里親詐欺の心配もありません。
また、猫を飼った経験がなくても、知り合いなら相談しやすいので相手も安心だと思います。
里親募集の譲渡会は、個人で保護した猫がいきなり参加できるわけではないので、譲渡会を開いている保護団体さんに問い合わせてみましょう。
保護できないのなら保護団体を探して欲しい
保護して里親探しを頑張ったけれど、どうしても縁が見つからないこともあります。
個人での里親探しは限界もあるため、子猫の間に里親が見つからないとどんどん可能性が低くなってしまいます。
やはり、子猫から育てたいと思う人が多いのは仕方ないことです。
もしも子猫の時に保護して、1~2ヵ月の間に里親さんが見つけられないのなら、譲渡会を開催している保護団体さんに託す方法も探ってみてください。
団体によっては、費用がとても高い場合もあります。
里親さんが見つかるまでの間、毎月費用を支払うケースもあれば、託す時に数万円でお願いするケースもあります。
自分で里親さんを探しながら、同時並行して保護団体さんへの問い合わせもしなければいけないのは大変ですが、子猫はどんどん成長しますので、同時進行でスピード感を持って動くことが求められるのです。
まとめ
今回保護した子猫は、家の周りで2日ほど鳴いていたため、たぶん母親猫は近くにいなかったと思われます。
台風が多発する季節なので、子猫が雨風をしのいで生き延びられるとは思えませんでした。
急激な気温低下と大雨になる数日前に保護できたことは、本当によかったと思っています。
現在、里親探し続行中です。
※追記
保護した子猫は無事に里親さんが見つかりました。