猫関連のSNSを見ていると、子猫を保護して里親を探している人がたくさんいます。
とくに春は子猫が生まれる季節なので、子猫を保護の案件が続々です。
ですが、SNSで里親を募集するのは、ものすごく危険な行為です。
里親詐欺がSNS上にはウヨウヨいるからです。
うっかり里親詐欺に猫を渡してしまえば、せっかく救った命が無残な結果になってしまいます。
だからSNSで里親を募集する人には、保護活動をしている方たちから注意喚起が殺到します。
「まずはお友達や近所の知り合いの方に声をかけるのが一番安全ですよ」とアドバイスする人がとても多いです。
たしかに知り合いであれば、保護した猫を安心して任せられると思います。
ですが、知り合いだから100%安心ではありません。
猫を保護して、知り合いに譲ることを検討する前に、少し考えてみてください。
猫の飼育経験の有無
猫を保護するのは、予定していることではありません。
ある日、突然目の前に猫が現れて保護することになります。
他に猫がいないのなら、里親が見つかるまで面倒を見ればいいのですが、先住猫がいると悠長なことは言ってられません。
感染症の検査やノミや寄生虫の駆除などの初期医療を済ませるまでは飼い猫とは接触させられないので、保護した猫を隔離できるスペースを確保しなければいけません。
でも、庶民の民家には余っている部屋もないので、バタバタです。
そんな状態ですから、とにかく一日でも早く里親を見つけたくて知り合いなどに声をかけまくるのは当然の流れ・・。
ですが、猫の飼育経験がない人に保護したばかりの猫を託すのは心配ですよね。
知り合いだから安心ではなく、猫の飼育経験がある知り合いだから安心なのです。
猫を飼ったことのない人がダメというわけではないのですが、準備期間が必要です。
猫を迎える準備をして、安心して託せるまで待てるのであれば、飼育経験の有無は問題にはならないでしょう。
「保護した猫を引き取ってくれる里親さんを探している」と知人に声をかけると、その知人がまた声をかけて探してくれると、可能性は広がります。
その時には、猫の飼育経験などが直接確認できることなど、条件も含めて伝えるようにしたいですね。
猫の飼育に対する価値観
昔は飼い猫に去勢・避妊手術もしないまま、自由に出入りできるような飼い方をしている人もいました。
今は完全室内飼育が常識となっていますが、地域によってはまだ昔のままの飼育をしている人もいます。
猫の飼育経験のある知り合いが、里親に立候補してくれるて、肩の荷がおりて一安心と言いたいところですが・・。
そこは知り合いでも譲渡条件をきちんと守ってくれるかどうか、確認しないと困ります。
去勢、避妊手術は当然ですが、完全室内飼育や脱走防止対策などを受け折れてくれるかどうかチェックは必要です。
知り合いでも油断はしない
知り合いが里親になってくれると、元気にしているかどうか、いつでも確認できる安心感はハンパないです。
全く知らない人に里親募集サイトなどを介して譲渡した場合は、定期的に様子を確認できないと不安になりましから。
ですが、知り合いでも油断は禁物です。
猫に対する愛情の度合いは人それぞれです。
譲ってしまえば簡単に取り戻すことはできません。
相手が知人であれば、譲渡誓約書なども作成せずに託してしまうケースも多く、トラブルになってしまうこともあるのです。
前述のように、飼育に対する価値観の違いが譲渡してから発覚した場合は、知り合いだからこそ言い難いでしょう。
他人だから厳しい条件を出しやすいというのも変に思われるかも知れませんが、やはり人間関係が壊れるのを怖がってしまうと、しっかり条件を確認できないまま渡してしまうかも知れないのです。
せっかく保護した大切な命なので、早く里親を見つけることばかりに気をとられずに、しっかりと見極めるのが責任ではないでしょうか。
まとめ
保護した猫を知人がもらい受けてくれることになった場合は、守って欲しい約束事を書面にして確認してもらってください。
気楽な気持ちで猫を貰ってしまうと、知人の方も苦労するかも知れません。
命を引き受ける事の重大さを理解した上で、安心して任せられる人を見つけないといけませんよね。
焦りは禁物ということです。