猫を飼うためには、ペットショップで購入するのが一番手っ取り早いと考える人が悪いとは言いません。
ですが、お金を出せば命を買えるなんて悲しいことだと思いませんか?
簡単に手に入れられると考える人は、命に責任を持てずに簡単に見捨てるかも知れません。
だから私はペットショップで生き物を販売することに反対しています。
なので、我が家の猫たちは保護猫です。
子猫の時に保護された猫や、保護された猫から生まれた子猫の里親になりました。
これから猫を飼いたい方は、ぜひ保護猫の里親になって欲しいと思います。
保護猫の里親になるための方法はいくつかあります。
迎える環境によっては、条件に合わないこともあるので、いくつかの方法から考えてみてください。
保護猫の里親になる方法
保護猫の里親になるためには、いくつかの方法があります。
主な方法を見てみましょう。
保護団体の譲渡会
飼い主のいない犬や猫を保護している団体では、定期的に譲渡会を開催しています。
大きな規模の団体もあれば、個人レベルで活動している方たちが集まって開催する譲渡会もあります。
保護団体の開催する譲渡会で出会った保護猫の里親になる方法が、一番安心だと思います。
保護団体の譲渡会に出ている猫たちは、一定期間の隔離をして、ワクチン接種やノミ・ダニ・寄生虫の駆除、猫エイズと白血病の検査などの初期医療を済ませています。
先住猫がいると、新たに受け入れる猫の健康状態のチェックは必須です。
引き取ってから健康状態の検査を受けるのは、先住猫に危険が及ぶかも知れません。
そういう面では、保護団体の譲渡会に出ている猫たちは安心できると思います。
また、猫エイズや白血病のキャリアの猫でも、発症していなければ里親を募集することもあります。
詳しく説明を受けて、納得の上で引き取ってお世話する人もいるからです。
感染症の検査結果、ワクチンや投薬の明細なども確認できるので、保護団体から譲渡を受けるのが、里親になる方法としては一番安心できるでしょう。
譲渡会の情報は、地域の情報誌や保護団体のHPなどでチェックします。
また、インターネットで里親を募集できるサイトにも掲載されているので、そういうサイトも利用すると幅広く探せると思います。
また、お住まいの地域の自治体でも保護された犬や猫の譲渡をしているところもあります。
自治体のHPを確認してみるか、電話で問い合わせてみてください。
里親募集掲示板
里親募集の掲示板は、前述の譲渡会情報を掲載しているサイトのことです。
保護団体さんが譲渡会の告知のために、個別で掲載している場合もあります。
個人で保護した方が、里親募集のために掲載もあるので、希望の条件などで絞込みながら探します。
個人で保護している方でも、里親への譲渡の条件が細かく書かれていて、初期医療の説明も掲載されているのなら、信頼できると思います。
また初期医療の明細、証明書、領収書などの提示も可能であれば、さらに安心です。
基本として譲渡費用を請求するのは禁止されているのですが、初期医療や自宅まで距離がある場合は交通費などが記載されていることもあります。
実際にかかった費用よりも高く請求したり、医療を受けていないのに医療費を請求するような悪質な保護主も稀にいるので、しっかり確認できる相手を探すのがポイントです。
タウン誌やチラシ
自宅の郵便受けに入っているチラシなどに、地域の情報が掲載されていと、譲渡会や個人での里親募集を見つけられることがあります。
限られた地域の情報なので、頻繁には掲載されないと思いますが、生活圏内ことなので、お見合いなどもスムーズだと思います。
動物病院
保護活動している方を応援する動物病院では、病院の待合スペースに里親募集のポスターなどが貼り出しているかも知れません。
また、譲渡会の情報なども見つかる可能性もあるので、近隣の動物病院をチェックしてみる方法もあります。
動物病院のHPがあれば、そういう保護活動の支援を掲載している可能性もありますね。
里親募集のピークの時期
譲渡会や里親募集は一年を通して行われています。
ただ、子猫から飼いたいのであれば、子猫が一番多く生まれる春先から夏にかけてが里親募集のピークになります。
家の中で飼育している猫は、繁殖時期もバラバラなのでピークはあまり関係ないのですが、外で生きている猫は気温に影響されます。
家の中で生まれた子猫を捨てる非道な人間もいるので、一年を通して子猫の里親募集はありますが、多いのは春から夏だと思われます。
子猫を引き取りたい人は多いので、競争率も高くなります。
逆に成猫の里親は簡単には見つからないことが多いようです。
保護猫の里親になる意味を考えると、成猫にも目を向けていただければと思います。
自宅での引き渡しは絶対条件
里親になるためには、いくつものハードルを乗り越える必要があります。
まずは猫を飼うための環境整備です。
保護団体でも個人でも、完全室内飼育を条件にしているはずなので、家の中の環境をチェックするためにも、自宅への送り届けが絶対条件になっています。
猫を虐待したりするような犯罪者は、自宅での引き渡しを拒むことが多いので、猫の安全を守るためでもあります。
自宅を見られるのを拒む人は、保護猫の里親になるのは諦めるしかないでしょう。
まとめ
保護した猫をSNSなどで簡単に譲渡してしまう人もいますが、絶対にやめましょう。
動物の命を軽く考えてしまう原因になってしまいます。
里親になるのは、命を引き受けることです。
重大なことなので、しっかり考えて、1つずつハードルを越えるつもりで臨んで欲しいと願っています。