冠婚葬祭はマナーやしきたりが難しくて、迷うことがありますよね。
地域の風習によってしきたりが違うこともあります。
私はこの2年の間に父と母を立て続けに亡くしました。
故人の希望により、親族だけの小さなお見送りの儀式にしましたので、親戚の幼い子供たちも気兼ねなく参列してもらいました。
親しい身内だけのお見送りを望んでいた両親も、きっと喜んでくれたのではないかと思います。
ただ、赤ちゃんや幼児を連れてお通夜や告別式に参列しなければいけない時のマナーについて改めて考えてみるきっかけになりました。
親族のセレモニーでも、場合によっては遠慮した方が良いケースがあるのか考えてみました。
親族以外は遠慮する
赤ちゃんや幼児を連れて通夜や告別式に参列するのは、基本的には遠慮した方が良いと思います。
お別れしたい気持ちがあるのに、参列できないのは悲しいことですが、静かにお見送りしたいご遺族の気持ちを考えて遠慮するのがマナーです。
参列できなくても弔電を送り、お悔やみの気持ちをお伝えすれば不義理にはなりません。
後日、ご自宅に手を合わせに伺えれば、その時にお香典をしても良いです。
ご自宅に伺えない場合は、お線香などを送るのも良いと思います。
子供との関係が深い場合
親族じゃなくても、子供を連れて参列したい場合もあります。
例えば、故人と子供の関係が深いケースです。
子供のお世話をしてもらった方や、保育園、幼稚園、学校の関係者などです。
子供の参列者が多い場合もあるので、そういう時は一緒にお見送りさせてもらいましょう。
もしも子供連れが少ないと想定される場合は、他の参列者が集まる少し前の時間に早めにお焼香させてもらえることもあります。
通夜や葬儀が行われる式場に、少し早めに行っても問題ないかどうか確認してみてください。
それが可能であれば、子供を同行して、一緒に手を合わせることができます。
親族の場合に準備すべきこと
親族の通夜や葬儀の場合は、赤ちゃんや幼児を同行して参列することもあります。
通夜や葬儀の間に、子供が泣き出したり、オムツ替えや授乳などのことを考えてすぐに席を立てるようにします。
葬儀社のスタッフに、そのように伝えておくと良いでしょう。
基本的に血縁者は前の席になるので、途中で席を立つのは目立ちます。
席を立っても目立ちにくい位置を準備しましょう。
また、葬儀を行う会場によっては、隣に親族控室があるので、焼香まではそちらで待機できれば、子供も安心かも知れませんね。
赤ちゃんや幼い子供は、雰囲気の違う場所では落ち着かないこともあります。
いつもはママやパパを困らせない子でも、泣き止まなかったり、グズったりすることもあるでしょう。
子供にとって負担の大きい時間なので、無理に泣き止ませようとせずに、すぐに席を立てるように準備すれば問題ありません。
子供の服装について
子供を通夜や葬儀に連れていく場合の服装ですが、大人のようなブラックフォーマルを準備する必要はありません。
もしも幼稚園や学校の制服があるのなら、制服で大丈夫です。
赤ちゃんや就学前の幼児の場合は、白を基調としたものを着せましょう。
赤、黄、ピンクなどの目立つ色は避けた方が良いですね。
靴は運動靴でも良いのですが、音の出るもの、ピカピカ光るものは控えましょう。
まとめ
私が両親を見送ったのは、家族葬だったので、あまり気を使うこともなく、穏やかな気持ちで故人を見送ることができました。
小さな子供も少人数のお葬式だったので、あまり緊張しなかったので、何の問題もありませんでした。
ただ、親族じゃない方のお見送りの場合は、少し気を配るようにしたいですね。
無理に参列しなくてはいけないと思い込まず、お悔やみの気持ちを伝える方法を考えてみましょう。