自分が人から好かれるタイプだと自信を持てる人は羨ましいですよね。
そういう自信のある人は、心に余裕があるからなのか、周りの人にもやさしかったりするのでしょうか。
いつも人に囲まれていて、楽しそうに見えます。
なかなかそんなにポジティブにはなれないとしても、いつも人から嫌われることばかり心配しているのは、楽しくないですよね。
嫌われたと思って距離を置いてしまうことはよくあるかも
相手の顔色を見て、嫌われたかも知れないと思って気を使うことあるよね
でも、それは思い過ごしのことがほとんどなんだけどね
誰もが人間関係に悩むこともありますから、嫌われないように無意識のうちに注意しているはずです。
しかし過剰に「嫌われる」と思ってしまうのはなぜなのか、その理由と傾向を考えてみましょう。
部分的なことで誤解する
「LINEのメッセージを送ったのに、既読のまま返事がない。」
「挨拶したのに、返事が素っ気ない。」
こういうことで嫌われてしまったと誤解してしまうのは、部分的なところだけ切り取って決めつけてしまうからです。
LINEの既読がついても、相手の状況がわからなければ返信できない理由もわからないはずです。
返信できない理由が他にあるかも知れないのに、「私のことが嫌いなんだ」と考えてしまうのは、一部分だけで断定してしまうからです。
挨拶の返事が素っ気ないとしても、それで嫌われたと思い込むのは早合点です。
よくよく考えてみれば、挨拶したときに素っ気なく見えても、他のタイミングでは笑顔で接してくれていたのに、一部分だけで判断して誤解しているだけではないでしょうか。
「嫌われた」と考えてしまう1つの証拠にこだわり過ぎて、「嫌われていない」他のことは目に入らなくなっているのです。
人の気持ちを読み過ぎる
人の気持ちを読もうとし過ぎてしまうと、嫌われたと誤解しやすい傾向があります。
心を読むなんて、そんなに簡単なことではありません。
「あの人は私のような外見は嫌なタイプだ」
「きっと私が○○だから嫌いなんだよ」
こんな風に、人の心を先読みしようとしてしまうタイプは、嫌われたと勘違いする傾向があります。
こういうタイプは、良く言えば共感力が高く、人の気持ちに寄り添おうとします。
だから些細なことでも「嫌われたかも」と感じてしまいます。
しかし、人の心なんてそんなに簡単に読めませんよね。
自分が見通したつもりでも、それが全く勘違いなのかも知れません。
むしろ、勘違いの方が可能性としては高いのに、人の心を読んだつもりになって、嫌われたと思ってしまうのでしょう。
決めつけて考える癖がある
人間は、自分の考えを固定化してしまう傾向があります。
いわゆる「レッテルを貼る」ことです。
外見だけで人間性を判断したり、思い込みで人との付き合いを考えるようなことは、残念ながら誰でも少なからずしてしまいます。
たとえば、女性のヘアスタイルでは、ショートカットの人はサバサバした性格だと思い込み、ロングヘアの人は女性らしい色っぽい性格だと思い込む。
このような思い込みがレッテル貼りです。
他人に対してレッテルを貼って思い込むだけじゃなく、嫌われたと勘違いしやすい人は自分に対しても同じようなことをしてしまいます。
それがポジティブな方ならいいのですが、ネガティブなので嫌われたと思い込むのです。
たとえば友達の態度が少しよそよそしかったりすると・・・
「どうせ私のような人間は嫌われるから」
「私のことをホントの友達として必要とする人なんていない」
このように、自分が嫌われる人間だとレッテルを貼ってしまう癖がついていて、人の態度の少しの変化もすべて自分が嫌われることに結び付けてしまうのです。
そういう癖をつけて、深く考えない方がラクだという心理状態になるのは、嫌われて傷つかないための予防線でもあるのでしょう。
でも、嫌われてもいないのにそう思い込むことで、余計に人間関係を広げられずに自分の魅力を自覚する機会も失われてしまうのです。
とてももったいないですよね。
まとめ
いつも「嫌われてしまった」と思い込んで落ち込んでしまい、親しい人を自分から遠ざけてしまうのは悲しいことです。
もしも「また嫌われた」と考えてしまうときは、自分がなぜそう考えてしまうのか、その理由として上記の3つのことを思い出してみてください。
自分がそう仕向けているだけだと思考を切り替えられると、悩んだり落ち込むことも減らせるのではないでしょうか。