子猫のときに兄弟姉妹で一緒に暮らしているのなら、さほど相性が悪くなることはありませんよね。
きちんと避妊と去勢をしていれば、強い縄張り意識からの争いもかなり軽減すると思います。
それでもやはり、血縁関係のある猫同士でも時にはケンカすることもあるのですから、赤の他人(他猫)がいきなり同居した場合は馴染むまでに時間がかかるのは仕方ないことでしょう。
うちの2頭も
あまり仲良くないから・・
だって
つくしがボクを追いかけるんだもん
だって
ふくが走り回るから
1歳違いの異性コンビの猫ですが、いわゆる猫団子をするようなベッタリの仲良しにはなれませんでした。
同居して3年過ぎましたが、いまだに追いかけっこやプロレスして大暴れすることもあります。
ただ、仲が悪いという様子もなく、同じ部屋で同じように並んで寝ていることもあるので、良い距離感という印象です。
ですが、先住猫のつくしは、新入り猫のふくが来てしばらくは体調を崩すほどのストレスを感じていたので、もっと険悪な関係になることも覚悟していました。
振り返ってみて、2頭の関係に変化が起きたきっかけなどを思い起こしてみます。
同時に通院
動物病院が好きな猫は、滅多にいません。
我が家の猫たちも大の苦手です。
大暴れこそしませんが、道中は大きな声で鳴き続けます。
ふくが我が家にきて数か月の間は、通院するのはワクチンとふくの去勢手術だけだったので、同時に連れていくことはなかったのですが、一度だけ2頭同時に猫風邪っぽい症状が出たため同時に受診しました。
キャリーを分けると1人で連れていくのが難しいため、少し大きめのキャリーに2頭入れて受診したのです。
ケンカするかも知れない・・とヒヤヒヤしましたが、意外にもいつも鳴きまくるのに静かだったんです。
お互いの存在を意識しているからなのか、それとも安心だったのか・・・。
猫にしかわからないことですが、それは飼い主にとって意外な結果でした。
その日以降、先住猫のつくしは新入り猫のふくに対して強い警戒心を持って目で追う仕草は少なくなった気がします。
2頭だけで留守番
猫たちの関係に一番大きな変化があったのは、2頭だけで丸2日間の留守番をした時です。
普段は日中も在宅しているため、数時間程度の留守番しかさせません。
しかも、夜間は新入りのふくは猫部屋に入れて、先住猫のつくしは私と同じ部屋で寝ていました。
ですが、私の母の余命が短いと宣告されたため、家族が皆揃って留守にしなければいけないと考えて夜間も2頭を自由にさせました。
寒い時期に留守するので、心配でしたが、夜間は暖房が入るように設定をするなど準備をして2日間の留守番をさせました。
実家へは日帰りも可能な距離ですが、通夜と葬儀はどうしても一泊するしかありません。
まだ一歳になっていない新入り猫のふくと、警戒心が強くて神経質な先住猫つくしの2頭だけでの留守番は、飼い主は不安でたまりませんでした。
ところが、夜中にカメラでチェックしてみると、暖房についている部屋で先住猫のつくしの後ろを新入り猫のふくがついて歩いている様子が見られました。
そして並んで仲良くドライフードを食べているのもカメラで確認!
これには飼い主が一番ビックリでした。
猫同士で乗り越える
猫を何頭も迎えても、みんな相性がよくてトラブルもないから安心していたのに、急にケンカばかりし始めて悩むケースもあるそうです。
10頭以上いると、相性が合わない猫がいても不思議ではありません。
そこまで多頭飼育する場合は、あまり神経質に考えることはないのでしょうが、1頭しかいなかった家に新たに新入り猫を迎える時は緊張しますよね。
相性が合わないと、双方にもストレスでしょうから・・。
我が家の2頭は、あまり仲良しになれそうもなくてちょっと心配していました。
ですが、通院を一緒にしたり、2頭だけで2日間の留守番を経験したことで、ちょっと関係性に変化が見えたのです。
気のせいかも知れませんが、今はお互いにグルーミングする仕草も見せるので、まあまあの関係ではないかと思っています。
人間かあまり介入し過ぎると、お互いの関係性を構築できないのかも知れません。
猫同士で乗り越えられる機会を、作ってみるのも良いのではないでしょうか。
まとめ
猫動画や猫ブログなどで仲良く猫同士がくっついて猫団子しているのを見ると、「うちは仲良しじゃないから・・」と少し切なくなります。
今でも、寝る場所(飼い主の布団の上)のポジション争いをするときは、盛大に取っ組み合いします。
それでも唸ったり、威嚇したりすることはないので、きっと猫同士のじゃれ合いなんだと思ってあまり気にしなくなりました。
人間の望み通りにはならないので、諦めも大切なのでしょう。