猫はもともとあまり水を飲まない動物です。
だから腎臓が悪くなりやすいので、できるだけ水分を摂取できるように飼い主は工夫しなければいけないのですよね。
家の各所に水飲み場を作ったり、猫が飲みたがるような環境を考えながらお世話している方も多いでしょう。
でも寒いとボクは
冷たい水は飲みたくないんだ
うちの猫の心の声です・・・。
ほんとに気温の低下とともに、水分摂取量が落ちてしまう子がいます。
個体差もありますが、やはり積極的に水を飲みたがる様子を見る機会は減るような気がしています。
こんなときの対策としては、水を温めるヒーター付きのウォーターボウルなどを導入することも有効です。
ですが、あまり効果がないというクチコミも見かけるため、購入をためらってしまいます。
ところが、ほんの少し手を加えるたけで、水分摂取量をアップさせることに成功しました。
冬は猫のオシッコ系の病気も心配な季節なので、水分をしっかり摂れる方法としてご紹介します。
ウェットフードを温める
ウェットフードは水分を多く含んでいるため、水をあまり飲みたがらない猫にはおすすめです。
ただ、好き嫌いもありますし、市販のウェットフードの多くは総合栄養食ではなく一般食(おやつ)なので、メインの食事ではなく補助的なものになります。
また、ウェットフードは歯垢が付きやすいので、歯のケアも大切です。
メリットもあればデメリットもあるかも知れませんが、寒さで水を飲みたがらなくなるのは尿路系トラブルを起こしやすいのでウェットフードは頼れると思います。
そのままではなく、器に移してから、人肌程度に軽く温めると食いつきが良くなるのでレンジで10秒ほどチンしてみるといいでしょう。
食器はレンジ対応のものを使ってください。
お湯で溶かす
ドライフードをお湯で柔らかくして与えている方は多いと思います。
離乳期やシニア猫には私もしていました。
ただ、歯の状態も良い若い成猫の場合は、カリカリとした食感を好む子も多いため、お湯で柔らかくすると見向きもしなくなることがあります。
そういう場合は、ちゅーるのようなペースト状のおやつや、とろみの強いウェットフードに少量のお湯を入れて溶かしてみてください。
あまりお湯の量が多過ぎるとシャビシャビになってしまうので嫌がるかも知れませんが、20~30グラムに対して小さじ2杯くらいのお湯なら適度なとろみも残ります。
ほんのりあたたかいくらいになると、香りが出るので多少薄くなっても食べてくれると思います。
最初は小さじ1杯程度で様子を見て、抵抗なく食べるのであれば少し増やしてみるなど、好みのお湯の量を探してみてください。
うちの猫たちは基本はドライフードですが、寒くなってきたところで少量のウェットフードをお湯に溶いて与えています。
このシリーズのフードが香りが強く、お湯で溶いても喜んで食べています。
60グラムでたっぷりあるので、1袋を一度に与えるのではなく分けています。
冷蔵庫で保存しても、お湯をかけるのでほんのりあたたかくなるので、与えやすいので助かっています。
トイレの回数をチェック
水分の摂取量が増えれば、必然的にトイレの回数も増えるはずなのですが、猫はオシッコを我慢するのが得意です。
それは砂漠で生きてきたルーツから、水分を体内に溜めやすく、濃いオシッコを作りやすいからなんですよね。
うちの猫たちのトイレは1頭に対して3つありますが、寒くなると使うトイレが限定されやすく、まんべんなく使ってくれなくなります。
日中に陽当たりがよく、気温もわりと高めのとき以外は、暖房が効いている時間が長い部屋の置いてあるトイレばかりを使います。
2頭が同じトイレを使うようになるため、冬は暖かい部屋のトイレのサイズを大きくしたり、サブのトイレを増やすなどの工夫が必要かも知れません。
寒さのためと汚れたトイレを嫌がった結果、ガマンしてしまうと膀胱炎や尿路結石のリスクが高くなります。
トイレの回数をチェックできるカメラ付きのシステムトイレなどもありますから、留守時間が長かったり、過去にオシッコ系のトラブルを起こした猫さんがいるご家庭は気を付けた方が良いですね。
手作りスープ
ウェットフードをお湯で溶かしたり、ペーストタイプのおやつにお湯を加える方法であれば、手間はほとんどありません。
お湯さえあればOKなので、忙しい飼い主さんでも可能だと思います。
もう少し手を加えてあげたいのであれば、お湯ではなく、鶏肉や魚のあらなどを煮て作ったスープを使っても良いのではないでしょうか。
灰汁を取り、塩分を加えずにシンプルに出汁をとるだけのスープなので、休日に作って小分けして冷凍すればストックできます。
粗熱をとって製氷皿に入れて冷凍すれば、使う分だけ解凍できるので便利だと思います。
まとめ
寒い季節が苦手な猫は、体調を崩しやすいので気を付けてあげたいと思いますが、あまり負担が大きくなるとお互いにストレスになるので無理のない程度に工夫してみましょう。
ウェットフードにお湯を少し足すだけで、水分摂取量が増えるのであれば簡単で助かります。
「この頃、あまり水を飲まないな」と心配になったら、ぜひ試してみてください。