猫を飼う人が増えていますが、猫の生態は謎な部分もまだあるので、一緒に暮らしてみないとわからないことが沢山あります。
たとえば1頭だけで飼い始めたけれど、遊び相手がいないし、留守番するのも寂しそうだから飼育頭数を増やすことを考える方もいますよね。
でも、猫だから猫同士で仲良くなれるという保証はありません。
猫なのに猫嫌いで、単独行動が好きな子もいます。
また、猫は苦手だけど、人間大好きな子もいます。
どんなタイプなのかわからないまま、いきなり新しい猫を迎えてしまうのはリスクがあります。
保護猫の里親として応募する際には、先住猫との相性を確認するトライアル期間が設けられます。
ペットショップにはトライアルはないので、もしも先住猫との相性が悪ければ、無責任に捨てたり、保健所に持ち込むような非道な人間もいます。
保護猫を迎えたくても、先住猫がストレスで体調を崩したりすることもあるので、飼育頭数を1頭から増やす場合は、その後のこともしっかり考えて準備して欲しいと思います。
猫嫌いで人間好きな猫と暮らすポイントや、飼育頭数を増やす場合の注意点をまとめているので、参考になれば嬉しいです。
猫嫌いな猫になる理由
猫なのに猫嫌いなんて・・どうして?
普通にそう思うでしょうね。
ですが、猫はもともとは単独行動する生き物です。
飼い猫のルーツとされる猫は砂漠地帯で単独で生きていた猫だと言われています。
ネコ科の動物は群を作って生きるものもいますが、家猫のルーツは群れません。
繁殖の時以外は、他の猫と好んで行動しようとしないので、猫はもともと猫嫌いなのです。
縄張り意識が高いので、他の猫と仲良くなるのは苦手なのは本来の姿なのでしょう。
人間が食べ物を与えて、猫を守っているような場所では、猫同士が争いを避けて仲良くしている姿を見ることもあります。
人間社会では、野良猫の平均寿命は3年ほどですから、人間が守らなければ孤独に生き抜くのは難しいのが現実なのですね。
猫より人間好きになる理由
猫同士で遊ぶよりも、人に構って欲しがり、人のそばにいるのが好きになるのは、性格による違いが一番大きな理由です。
これは人間でも同じです。
猫の生態や習性を研究している専門家でも、性格の違いまで解明できないでしょう。
猫同士では相性もあるので、猫が嫌いなわけじゃなくても、どうしても仲良くできないケースもあるので、これもどうしようもないことです。
このような猫の個性によるもの以外では、母猫と早い月齢で離れた猫は、人間好きになる傾向があります。
人間好きなでも、相性の良い猫同士なら仲良くなって、いつも一緒に行動するようになる可能性もあるので、激しいケンカばかりするような状態じゃなければ、少し様子を見てみても大丈夫です。
お互いに危険な存在じゃないと確認できれば、徐々に良い関係になることがあります。
我が家の猫たちも、べったり仲良しではないですが、つかず離れずの程よい距離感を保っています。
遊びモードに入ると、追いかけっこして楽しそうです。
人間のそばから離れたがらない甘えん坊猫たちですが、猫同士でも自分のテリトリーが確保できれば心配ありません。
猫嫌いな猫を複数飼育するリスク
猫カフェや保護猫シェルターなど、数十匹を超える複数の猫が同居する場合は、猫嫌いな子はストレスを感じます。
体調を崩すほど強いストレスを感じてしまう子は、そういう場所で暮らすのはリスクが高いのです。
ケージの中でほかの猫に構われないような時間を作ってあげないと、ストレスに負けてしまう子もいるようです。
ただ、一般の家庭では数十匹以上になることはまずないでしょう。
家の中で猫が安心できる場所を各所に作ってあげれば、多頭飼育でも問題なく生活できます。
ただ、やはり多頭飼育のストレスは猫の立場にならないとわかりませんよね。
人間同様に、あまり不満な様子を見せずに、他の猫とうまくやっているように見えたのに、急に体調を崩してしまうことも珍しくありません。
人間と同じく、ストレスは万病のもとなので、見た目の様子に騙されないように、注意深く見てあげることが大切なのではないでしょうか。
まとめ
猫と暮らしす毎日は、とても幸せを感じます。
人間を幸せにしてくれる天使のような猫たちの気持ちを最優先して、ストレスは1つでも消してあげたいですね。
人間のそばにいるのが大好きな猫は、他に猫がいなくても寂しさを感じずに安心しているはずです。
寂しさよりも、自分のテリトリーを奪われることの方が強いストレスを感じると言われているので、猫の性格を考えてみてくださいね。