よほど人間嫌いじゃないのであれば、わざわざ自分から嫌われるようなことはしません。
できるだけ、人に良い印象を残せるようにしながら生きているはずです。
ところが、自分では全く気が付かないうちに、人から嫌われてしまうことがあります。
嫌われるほどじゃなくても、何となく避けられるような存在になってしまうとか。
心当たりもなく、なぜなのか理由もわからないという方も多いのではないでしょうか。
そういう人に多いのが、意地悪な言動をしているわけじゃなく、ただ話し方が原因でなんとなく嫌われてしまうケースです。
あえて意地悪な話し方をしなくても、人を嫌な気持ちにさせてしまう話し方があるのです。
どのような話し方が嫌われやすいのか、避けられやすいのか見ていきましょう。
嫌われる話し方をする人の特徴
人に嫌われる、避けられる、何となく苦手だと思われる人には、共通していることがあります。
それは、とても頭が良くて、頭の回転が早い人が多いのです。
なぜ頭が良くて、回転の早い人の話し方が嫌われやすいのか謎ですよね。
頭が良い人の話は面白くて、楽しいはずではないのか・・と。
たしかに話が面白い人も頭が良くて回転の早い人が多いのですが、頭の良い人の全てが人を楽しませる話し方ができるわけではないのです。
頭の良い人は知識も豊富ですし、色んな角度から物事を考えられます。
それを言葉として発する時には、ひとりよがりになりがちなのです。
次に具体的に嫌われやすい話し方の2つのタイプを見ていきます。
話が長い
話が長いのは、聞かされている側が楽しめなければとても退屈です。
たとえば、結婚披露宴のスピーチ、校長先生のお話、職場の朝礼のスピーチなどはよほど面白く話さなければ、10分以上は退屈になるでしょう。
長い話でも、聞いている側が引き込まれるような話し方ができる人は、プロでもない限り滅多にいないでしょう。
3分~5分くらいまでなら、何とか集中して聞けますが、それ以上続くと聞いている人たちの頭の中には話が入ってこなくなります。
そういう人は、知らず知らずのうちに周りから「悪い人じゃないけど、話が長くて主尻くないんだよな」と陰で言われるようになてつぃまいます。
豊富な知識が無駄に話を長くしてしまうことに気が付かないと、徐々に周りから人がいなくなってしまうのです。
否定から入る
悪気はないけれど、人との話すとまず否定から入ってしまうのは、嫌われる話し方の典型です。
人の意見を否定してしまうのは、自分が正しいというのが根っこにあります。
私は色々と勉強しているから、私の意見が正しい
こう思っているので、否定してしまうのは、その人に意地悪しているのではなく、正しいことを教えてあげようとしているのです。
悪気はないでしょうね。
ですが、やはり否定された人は嫌な気持ちになります。
この人と話すと気分が落ち込むから、あまり近寄らないようにしよう
そう思われてしまえば、悪気がないとしても嫌われる人になってしまうのです。
嫌われる話し方を改善する
自分では気が付かないうちに、嫌われる話し方をしているのでは・・と少しでも不安を感じたのなら、改善策をチェックしてください。
嫌われる話し方の2つのタイプ別に改善策をまとめています。
話が長いタイプの改善策
話が長い人の多くは、本題に入る前の前置きが長い傾向があります。
挨拶から始まり、長々と本題に関係のない話をされれば、肝心なことを伝えようとするころには、聞かされる側はすでに疲れてしまいます。
人に何かを説明したり、伝えようとする時には、まず結論から先に言うことで、話が長くなるのを防ぐことができます。
結論から先に伝え、理由を説明します。
そしてさらにわかりやすく伝えるためには、具体的な事例やデータを使います。
こうすることで、無駄な部分がグッと省けるはずです。
挨拶は手短にまとめることと、「さっそく本題に入りますが」と聞く側の緊張感が保たれるような話し方を心がけます。
重要なことを先に伝えてしまえば、余計な話は不要だと気が付くはずです。
否定するタイプの改善策
人の意見をまず否定してしまうタイプの人は、「自分は間違っていない」「私が正しい」という考え方を改めることが重要です。
もちろん、自分に自信を持つことは大切です。
ですが、人との会話は数学の試験ではありません。
考え方はみんな違いますし、正しいと思う基準も違います。
自分の基準で人を判断するので、否定から入ってしまうのではないでしょうか。
他人の意見をまず否定してしまうタイプの人は、違いを認めることができていないのです。
自分とは違う人を否定してしまうのは、とても危険なことだと思います。
違う意見に対しては、まず理由をしっかり聞くことで否定しない会話ができるようになります。
相手の意見を聞き、そう考える理由を聞き、その上で自分の意見を言います。
あなたと私は違う意見だけれど、違う人間なんだから当たり前だよね
そう思えるようになると、違う意見を聞くのが楽しくなると思います。
自分と違う考え方を怖がらずに、話を聞けるようになると、嫌われる話し方は改善できるのです。
まとめ
話が長い人も、つい否定しがちな人も、根本的に悪気はありません。
ですから「あの人は顔も見たくない」と言われるほど、ひどく嫌われることはありません。
ただ、何となく「苦手な人」という位置付けになってしまうのでしょう。
気が付けば、周りに人がいないことが多いと感じているのなら、自分の話し方を振り返ってみるといいですね。