猫には短毛種と長毛種がいますが、短毛の猫でもお腹あたりの毛はモフモフですよね。
被毛に覆われているので、猫の皮膚のチェックはよほど気を付けて観察しないと見逃してしまいます。
皮膚トラブルが起きていても、酷くなって出血したり脱毛によって皮膚があらわにならないとわからないことも多いのです。
ゴロゴロ、スリスリして甘えてきたときに、じっくりと皮膚のチェックをしていると、割と早めに気が付くこともあります。
もしもごっそりと脱毛している部分が見つかった場合の対処法をまとめています。
脱毛箇所の見つけ方
顔周りや背中、四肢などに脱毛があれば、普段の様子を見ているだけでも見つけられると思います。
問題はお腹や脚の内側などです。
お腹を触っても嫌がらない猫もいますが、お腹の毛はモフモフしているので、触っただけではよほど大きな脱毛じゃないと見つけられないこともあります。
ただ、脱毛が起こる原因は皮膚のトラブルもあるので、かゆみが起こることもあります。
お腹や脚の内側のグルーミングをよくする姿を見る機会が多くなったら、一度しっかりとチェックしてみることをおすすめします。
脱毛の原因
脱毛の原因として考えられるのは、
過剰グルーミング(舐性皮膚炎)、糸状菌感染(真菌の一種)、アレルギー、ノミやダニなどの寄生中による皮膚炎などです。
見つけたらまず出血などしていないか、他にも同じような脱毛部位がないかどうかチェックしてみましょう。
受診の目安
うちの猫は内腿に楕円状の脱毛がありました。
直系2㎝くらいのハゲです。
左右ではなく、片方の足だけ。
ピンク色の地肌があらわになっていましたが、出血や傷などはありませんでした。
一般的に考えれば、成猫で完全室内飼育ですから、外から真菌感染したとは考えにくいものです。
免疫力が低下するような持病も、今のところ持っていない2歳の若い猫です。
でも、何も異常もないのに円形脱毛するなんて考えられません。
病気じゃなく、ストレスによる過剰グルーミングだとしても、そのまま放置してひどくなるのも怖いので、すぐに受診することにしました。
獣医師がみたところ、真菌による脱毛に似ているけれど、生活環境などを考えると真菌とは考えにくいとも。
ただ、この猫は肥満細胞腫ができて切除手術したり、半年ほど前に3種混合ワクチンの接種後に発作を起こしたこともあります。
体調に波があることも考えられるため、もしかして免疫力が低下してしまい、常在菌を抑え込めなくなった可能性も否定できないと。
念のため培養検査をすることにしました。
検査の結果は1週間後なので、それまでは紫色の消毒液で脱毛部位を1日1回消毒して様子を観察します。
もし真菌だったとしても、軽度なら消毒だけで改善することもあるそうです。
家の中は毎日掃除機をかけているけれど、毛布やクッションなどは洗濯するなどして真菌だった場合の対策はすぐにでも始めることにしました。
また、天然の抗生物質と言われるコロイダルシルバーをエサに入れたり、脱毛部位に塗ったりして、できることはやってみようと思います。
それから、やはり免疫力の強化は肥満細胞腫のようなガンの一種を経験した子には大切だと思うので、姫マツタケのエキスも毎日少しずつフードに混ぜて与えるようにします。
思えば、少し忙しかったり、自分自身の体調が悪かったので、寂しさを感じさせてしまったかも知れません。
しっかり向き合って、愛情を注いでケアしてあげなくては!と思います。
まとめ
真菌の培養検査の結果が出て、その後の経過がわかり次第追記します。
同じようなお悩みを持っている猫さんのご家族の方は、心配だと思いますが、頑張りましょう。
追記
原因不明の脱毛が真菌かも知れないので、念のため培養検査を受けました。
1週間~10日ほどで結果が出るとのことで、結果と脱毛箇所の経過を見てもらうために受診しました。
結果は陰性でした。
培養液が赤く変色したら陽性なのですが、まったく変色はなく黄色の培養液のままでした。
原因はとくに限定できませんでしたが、脱毛箇所を盛んに舐めたので皮がむけてしまい、そこはカサブタになってきました。
ストレスによる過剰グルーミングの場合は、お腹の広い範囲で脱毛することが多いらしいので、今回は何等かの皮膚トラブルによる部分的な舐め壊しではないか・・ということでした。
しばらくカサブタをはがさないようい、注意深く観察して悪化しなければ受診の必要はないという結果でした。